b>弥絵の実家は、電車で千葉駅から30分。
東京駅からは1時間半というところにあり、
まあ、都心近郊と呼べなくもない場所。
会社のある多摩だって、東京駅から1時間半くらいかかるもんねー。
・・・にも関わらず、本当にのどかな田舎なんです。
帰省して、駅のホームに降り立ち、
「ああ、懐かしい空気の匂いだなあ」と思える土地で、
どういう匂いかといえば、焚き火。
家々でゴミやらなにやら、焚き火をして燃やすので、
町の空気全体に焚き火の匂いが染みついているわけです。
東京ではまったく嗅げない匂いなんで、
懐かしくてよいです。
でもって、道を歩いていると看板がむやみに多い。
店は少ないところなので、
そこかしこにある看板は店の看板ではなくて、
標語や注意文です。
「ポイ捨てはやめましょう」
「元気よくあいさつしましょう」
ってのは、どこの土地にもありがち。
しかーし、びっくりしたのは、
町中の学校のそばの電信柱に
「ここは禁猟区です。
銃の発砲はやめましょう。千葉県」
とあったことでした。
町中で銃を発砲する人がいるとでもいうのかしら??
田舎って牧歌的だけど、けっこうスリルがあるのだ。
スリルといえば、小さい頃、おじーちゃんが、
ヘビをぶらぶら持ってきて、
「こりゃ、マムシって言うんだ。
腹に1本青い線が入っているが特徴だ。
マムシを見つけたら、
こんなふうに首根っこひっつかまえれば
かまれないからな・・・」
といいつつ、退治方法を実演してくれたり
したもんでした。
都心からたった1時間半の距離で、この違い。
23歳でお嫁に行くのが常識で、
村外の男と道を歩いただけで、
10年はウワサが消えず、
毎日、焚き火をしたり、マムシがいたら自分で退治したりする
・・・うーん、なんかすごいぞぉ。
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