「目隠しの国」筑波さくら・白泉社
突然、目隠しがとれてしまったときのように、
人の身体に触れると、
その人が遭遇する未来が見える女の子と、
過去が見える男の子のほのぼのラブストーリー。
人の未来や過去が見えるってのは、
集団生活をする上では気持ち悪がられるもんで、
双方とも、孤独を抱えていたりするんだけど、
女の子の方がめっちゃ前向きで明るいのね。
人が事故に会うような出来事を察知すると、
かけずり回って未来を変えようとする
バイタリティに溢れていて、
それに引きずられて、
こっそり生きようとしていた男の子も
どんどん人の輪の中に入っていくのでした。
なにがいいって、
キャラの笑顔の描写がとっても気持ちいい。
そういえば、最近、心の底から笑っている人を
見かけなかったりして、
100%の笑顔って気持ちいいなあって、しみじみ。
暗い話題が多いとも思わないんだけど、
見てる人を爽快な気分にさせる出来事が、
最近少ないのよね。
ところで、偶然だとは思うのだけど、
「筑波さくら」というペンネーム。
そういえば、筑波大学がある場所は、
80年代までは「さくら村」って名前だった
と思い出したのだ。
かっこよさそうな大学ぅーって思ったのだけど、
「村なんだ・・・」と、びっくりしたのだ。
ちなみに、弥絵が通っていた大学は、
東京都なんだけど、村よりも奥地です。はい。
弥絵が通っていた大学は、東京都なんだけど、村よりも奥地です。
・・・ってことはゾーケー?ワタクシはそこ、補欠合格で入学金払って・・・実際に入学したのは筑波大でしたっ!実は筑波には「芸術専門学群」というのがあって、世間一般に言うデザインのお勉強も出来るのです。ちょっと特殊なカリキュラムですけどね。美大で勉強するよりも、やや教育学部に近い感じなのかも。
投稿情報: はっしー | 2004-01-24 01:49