東京都美術館は以前は1960年代以降の
現代美術に力を入れていたのに、
いつのまに、この手の美術展をやるように
なったんだろう??
と、不思議〜に思いつつ、
駅張りポスターの豪華さに惹かれて行ってきました。
ロシアは、弥絵にとってイメージしにくい国で、
■今のロシア
■ソ連(ソビエト連邦)
■王朝があった頃の革命前のロシア
が、頭の中で、ひとつにまとまらないのです。
「ロシア」と聞いたときに、
どのロシアを思い浮かべればいいのか・・・
トルストイなのか、U−ボートなのか、
タルコフスキーなのか、
社会主義の勤労的な生活なのか、
エカテリーナ2世なのか・・・。
で、生まれたときからテレビで見ていたロシアは、
ソビエトの地味〜で活気のないどんよりした感じ
だったりしたもんで、
ロシアの昔の貴族が主人公となっている伝記や
小説を読んでも、
フランスのベルサイユ宮殿をイメージしちゃったりして、なんか違う。
エカテリーナ2世や怪僧ラスプーチン、
ニコライ2世一家の処刑&アナスタシア伝説などなど、
とっても面白い話が多いのに、
堪能してないのは残念だなーと思って、
ロシアの貴族の生活はどんなもんだったんだろう??と、興味津々で見てまいりました
王家の所有物は、アクセサリーにしても、
食器にしても、
同時代の他の貴族のものと、
そんなに変わらないような雰囲気。
なので、新しい<ロシア的>発見はなかったのだけど、
フランスのバロック時代のものなどとは異なり、
まっすぐな精神性を持ち、遊びが少なく実直で、
それと同時に優美で清廉としているという
たたずまいって感じ。
実直で清廉ってきっとロシアのお国柄なのかも。
あと、時代の古い食器や、宝石箱の彫金や
絵付けの職人技は、
日本の職人技を越えるくらいきめ細かで、
心の中で「がんばれ!日本!」と思っちゃった(^-^;
驚いたのは、やっぱり、イコンですねー。
ロシア正教では、
聖書で定められている「偶像崇拝の禁止」を
守るために、
キリスト像や母子像を作らずに、
<窓から神やキリストの顔を拝む> てわけで、
平面の板に神やキリストを描き、
額縁に入れたそうで、
イコンって、窓のメタファーだったのかーと、
初めて知りました。
帰りがけに、イコン窓はりシールやら、
額縁入りイコンやら、
イコン絵葉書、イコンファイル、
イコンボールペンなどなど、
大量に買い込みました。
ああ、本物がほしいーーーー!
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