勤務先が神保町になって以来、毎日アホほど
マンガと本を買い込んでいるわけですが、
全部、読んでいる時間がない。
このジレンマ(ある意味幸せ)。
ま、それはともかく、夏です! 怪談です!
弥絵は「幽霊」という言葉(=存在)を知る以前から、 怖い話が好き。
あれは小学校低学年の頃。
本棚にあった父の美術の本を引っ張り出し、
目がぎょろっと大きく、首から下がしゅぅーっと細く
あたかも顔だけの人魂みたいな形を描いた不思議な絵を観て
弥絵:「これなに?」
父: 「これは幽霊の絵だよ」
そのとき初めて、これが<ゆうれい>というものか、と納得したわけですが、
そんなわけで、弥絵にとっての幽霊との出会いは、
ウイリアム・ブレイクの絵でした。
これが円山応挙の幽霊の絵だったら、
あまりの怖さに、金輪際近寄らないでおこうと思ったかもしれません。
あ、しょっぱなから話がずれましたo(_ _)o
「新耳袋 現代百物語 第9夜」
この時期になると、毎年必ず出る、弥絵オススメの怪談集っす。
ふと振り返ったときに、誰しもが遭遇しそうな、なにげなさが怖い。
やたらフィクションで、これでもかってくらい迫られるよりも、
茶飲み話的に語られる方が、怪談は怖いもんす。
今回のオススメは、夜中に玄関のドアノブがガチャガチャ鳴るやつかなあ。
ビックコミックオリジナルで「PS羅生門」や、
モーニングで「オフィス北極星」を描いている漫画家さんの作品。
2巻まで出てるけど、 1巻が最高にいい出来です!
全部4〜8ページくらいの短編。
日常の中で違和感を自覚する瞬間を、
これ以上にない絶妙な間合いで描写してて、
すとーんっと落ちる。でもって、後を引く。
小学校の頃に読んでたら、びびって学校に行けなくなってたと思います。
毎日、家に帰ると、ドアノブにコンビニの袋がぶらがっててお菓子が入ってる
さて、だれからの差し入れか? 何の目的で?・・・謎のまま終わり。
友達のアパートに遊びに行くと、玄関前に髪の長い女が立っていて
ぶつぶつと独り言を言っている。「今日は帰ろう」。終わり。
都市伝説ちっくな話も混じっていて、「あ〜こんな話あったなー」と
懐かしく思い出すんだけど、
都市伝説マンガといえば望月峯太郎
の「座敷女」。
あれとは別のアプローチで、同じようなハイレベルの
違和感と薄気味悪さを感じてヒットです♪
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