ゼノサーガエピソード２「善悪の彼岸」　予約特典ＤＶＤは凄かったぁ～

人気のＲＰＧ「ゼノサーガ２」をためしにゲット。何の気なしに前作のエピソード１のあらすじ映像が入っているという予約特典ＤＶＤを見始めました　　　　　　　・・・・・・・・１時間経過・・・・・・・２時間・・・・・３時間・・・・・４時間・・・・・見終わった時には５時間近く経ってました(^_^;)　「地獄の黙示録」（３時間ちょい）よりも長い！？しかも、超クオリティ高し！　ストーリーよし！メカよし！戦闘・宇宙空間・爆発も素晴らしく、女の子キャラの髪のなびき方に至るまで細部に渡り、コリにコリまくった凄まじい出来です。たぶん「エピソード１」のダイジェストだから、ゲームそのものがこのクオリティだったってことだと思うんですが、どんなに売れても回収できないほどのコストがかかっているとみたっ！こんな気違いな作品が生まれるなんて日本もまだまだいけるなあって感心。常人の感覚で、これは作れません。それくらい凄い。

やる前は、真性オタク向けゲームだと思ってました(^_^;)　メガネでおさげの主人公、ミンキーモモみたいなロリコン入った子や巨乳のロボットが出てきて水着に着替えて戦闘できちゃうし、さすがの弥絵もかなり引き気味。しかーし、それを超える凄さが垣間見られたのでよかったっす。

このシリーズ、人類の創世から滅亡までを扱ったものだそーな（デカすぎっ）。2000年代、遺跡発掘中に、超古代文明の建造物があたかもモーゼが海を割ったときのような様相で出現。それから4000年後を舞台にしたこの話、グノーシス（キリスト教系なのか、本来のヘレニズム系なのかは不明）は出てくるわ、ノアの箱舟に乗り損なって生き残ったっていう人はいるわ、もう大変。宗教や歴史、科学などの要素が散りばめられた「エヴァンゲリオン」と対比されやすいようですが、エヴァは脈絡なくユダヤの教義や最新科学の用語が表層的にサンプリングされてただけだからね、あの底の浅さはひどかった。それに比べればこれはまだ意味があるし、具体的な表現にまで落とし込まれてて「へー、こんな描き方するんだー」って感じ。

ストーリーはちょっと謎が多すぎるけどセリフもいいしよく考えられてる。メカ・戦闘・宇宙空間・爆発・エネルギーの描写から、ロボットの非人間的な動き至るまで、凄まじく力が入ってる。歴代のＳＦ映画の名作のオマージュともいえる、わかる人にだけわかるシーンもあって、特に天才＆狂人科学者が作ったというスペースコロニーが崩壊していく様は秀逸。スローモーションのような動きで柱が倒れ、天井が崩れ落ち、爆発が各所で起こり倒壊していくシーンは、「2001年宇宙の旅」を彷彿させて涙。くぅー(；_；)。センス最高♪ってことですね。

声優もすごい。保志総一朗、三木眞一郎、置鮎遼太郎、川崎恵理子、宍戸留美、平田広明、山寺宏一、子安武人など超豪華。ちなみに、音楽はロンドンフィル。すべてにおいてそこまでやるか？！という驚きに溢れたゲーム（？）です。これで女の子キャラがメガネ、ロリ、巨乳じゃなけりゃ、王道の映画ｏｒテレビ番組として絶対ウケたと思うなあ。もったいないと思うけど、きっとそれがあるから今のファンもついてるんでしょうねえ。アニメに例えれば、美樹本晴彦のマクロス的な存在とでもいうのだろうか・・・。