週末、関西に行ってきましたー♪なもんで昨日は更新せずに、失礼しました。
京都は1月は行事が多く&世界遺産になった清水寺や仁和寺などの神社仏閣が、世界遺産10周年記念の新春特別公開をバシバシやってたもんで、駆け巡りました。珍しいものをたくさん観ることができてすんごく得したっ!また2月にも行こうと決意!
ところで、今回、「絶対に行くぞぉー!」と決めてたのが、テレビ「遠くに行きたい」(←渋いな)で見かけた日本画材の店「放光堂」。100年以上前からある画材屋さんで、横山大観や梅原龍三郎もお客さんだったって老舗。日本画の岩絵の具には、古代から使われてきた岩石から作る天然モノと、ガラスに化学薬品で色をつける人工モノがあるんだけど、放光堂さんは1から岩絵の具を作る日本で唯一のお店なんす。
てなわけで、店に入って棚にびっしり美しい色と名前の岩絵の具を見てうっとりしたのはいいけど、買い方がわからないっ(^_^;)。どうやって頼むのかしら? いくらするのかしら? ドキドキ。
ドキドキしたまま30分以上、絵の具とにらめっこ。店の人も迷惑だったと思う。と、そのとき、救世主登場! 日本画家らしきおじさんが店に入ってきて、バカスカ絵の具を買っている。おおっ!このおじさんの買い方を見とけばコツがつかめる!値段がわかるっ!と、聞き耳。このおじさん、10種類以上の絵の具をそれぞれホッカイロ2つ分くらいの量で買ってました。
「7万8千円になります」
鼻血ぶー。ええっ!!!???マジっすかぁ~?!
水彩も油絵もそんなにはしません。日本画ってお金かかるぅー。でも、ここでしか買えない「色」をゲットして帰らなければっ!と、店のご主人に勇気を出して質問。「初めてなんですが、どのくらいの量からお譲りいただけるんですか?」すると、絵の具の作り方からすごく丁寧に教えてくれました♪ ご主人、いい人!オペラ歌手みたいにいい声だしっ!
●岩絵の具は「両」(15gくらい)という単位で計る。
●色によって値段が違う(元になる岩石が違うから)。
●天然の岩絵の具は、粉砕の細かさで色が変わり、1つの岩石から10色できる。
●焼くことで色が変わる。焼けば焼くほど黒に近づいて、最終的に黒になる。赤系の色からできた黒と青系の色からできた黒は微妙に違う(すごすぎるぅー)。人工モノは焼くことができないから1色しかできない。
つまり、天然モノは粉砕の細かさ×焼き度合いで、えらいたくさんの色ができちゃうんですねー。奥が深いっ。使いこなせるかなあ。。。
そんなわけで、自分では絶対に作れない&大好きな色を4色購入。もちろん全部、天然。「珊瑚末」「桜鼠」「焼緑青」「臙脂」。一番右端の赤の濃い色(臙脂)は、1両4000円っ!4色2両ずつで2万円弱でございました。使うの怖いっ。一生の宝物にしようっ!
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