個人情報保護法スタートが迫りつつある今日この頃。個人情報といえばいわずとしれた「個人を特定できる情報」のこと。氏名、住所、電話番号、メールアドレス、ユーザーID、会員番号、生年月日、所属、学歴、クッキーなどなど。で、個人情報を取り扱っている企業・団体は個人の権利を守るために、理由もなく収集してはいけない&外に漏らしてはいけない。そして、開示請求があった場合は持ってる情報を全部出さないといかんという法律です。
プライベートではハッキングに合う可能性だってあるメールの署名に、「氏名」「メールアドレス」「ホームページアドレス」を入れてたりするくらいなんで、「別にぃ~」って感じなんだけど、企業はそういうわけにはいきません。例えばメールの文頭に「渡辺弥絵様」って書いたらアウト!「渡辺弥絵」では個人の特定化ができてしまうから、「渡辺様」か「弥絵様」のいずれかにしないと漏洩したってことで罰せられちゃうですよぉ。
そんなわけで、例えば投稿ハガキやアンケートも厳重にカギのかかる戸棚に保管して、担当者の机の上や引き出しなどには絶対にない状態になっているわけですが、万が一漏洩した場合のリスク管理のために、このカギの管理も重要で「だれが・何時何分~何時何分まで・カギを使って扉の開け閉めをしたか」を記録しないといけないんです・・・・一日何回も開け閉めするから、手書きで記載していくと時間がかかる。だれが開け閉めしたか自動的に記録されるカギつき戸棚があるといいなーとか、いま使っている扉に装着すればいいだけのすごいカギないかなあとか、タイムカードみたいな打刻式のもので、手書きしなくてもすむ方法がないかな、いっそのこと扉に監視カメラをつけたらどーだ?などなどたったひとつの戸棚だけで、めっちゃ商品アイディア浮かぶですよ。今あるお手ごろなオフィス家具やオフィス用品では適応していないんです。どこも買い替えするだろうから、アイディアひとつで富豪になれるに違いない。
同じく、システムやWEBサイトも日本全国全面改訂となる会社や団体が多いわけで、アンケート用紙も顧客カードも、学校の生徒名簿もなんでもかんでも全部、印刷しなおしでしょ? あと、保険! 万が一漏洩しちゃったときのための「個人情報保険」をちゃんとしたところが始めたら申込殺到じゃないかしらん。おとといだって東京ディズニーランドが16人分の名前が出ちゃったって記者会見してたし、絶対に「完璧」な状態は作れないもの。そんなこんなで、刷新の嵐で景気よくなるんじゃないか?って思った今日でした。
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