コート・ドールというフランス料理のレストラン。ほぼ日の本「調理場という戦場」で話だけは知っていたけど、今日、初めて食べました! 本やサイトを読んでいるときに、いろいろ味を想像したもんだったけど、ほんと、体験してみないとわからないものです。もう、魂が抜けるかと思いましたよっ! 歳を取れば取るほど経験が増える・・・人間長生きしないといかんです。
とっても説明しにくいんですが、すごく多層化した味なんす。でしゃばらず極めて繊細、だけど、どっしりとしてガツンとくるものがある。あっさりとしているけど、濃厚。例えば、小鴨のロースト×レンズ豆のソースの肉料理が出てきたんですが、レンズ豆単独でも、肉単独でも、ひとつひとつがそれぞれ異なった個性でとてもおいしい。そして、レンズ豆と肉をまとめて食べたら、また味が違ってね、絶妙にうまいっ!うっま~いっ!なんでこんなハーモニーになるんだっ?! 1皿で3つの微妙で絶妙な味が味わえてしあわせ~! すっごくやわらかくて、しっかりしてて、分厚かったけど、すみずみまで味が染み渡って、皮はかりっとしてて、うまかった~!
料理の味ってのは、レベルだと思っていたわけ。あそこより、こっちの方が数段おいしい・・・ってな感じで、各ジャンルごとにヒエラルキーを構成しているイメージがあったわけですが、全然違いましたね。まるで脳みそに秘密の伝達物質が流れて、新しいシナプスの接続を果たしたような・・・樹形図の幹が1本増えたというか、まったく新しい領域でした。別の言い方をすれば、こんな味まで感じ取るわたしの内臓は宇宙みたいだぞっ!と、途方もない気持ちになったんす。
今日は、新人歓迎会のお食事会だったわけですが、いやあ、ひたすら「くぅーーー」と食べることに集中してました。至福じゃっ!
美味しい料理は本当に頭とか味覚とかいろんなところが開いてくる気がしますよね。
お仕事いっそうがんばってください。
iPod-shuffle買いましたし、愛読していますので。
投稿情報: 佐藤R | 2005-04-15 10:48