野村総研の調査で面白いのがありました。ブロードバンドの普及状況、メディア利用時間の変化、HDR(ハードディスクレコーダー)の利用状況に関するアンケートなんだけど、HDRを使っている過半数の人が80%のCMをスキップして、そのCM効果の損失は540億円に上るんだって。
すごい金額だなーと思ったけど、540億円が全体に占める割合はたった2.6%って話の方がよっぽどすごい。恐るべし、テレビCM!
ま、10年後はどのようになっているかわかりませんが、いいテレビ番組を作るためにも、スポンサーはしっかりいた方がいいとは思う。個人的にはテレビを見ないのでCMにつられてモノを買うってことがないのですが、企業側の立場からみると、きちんと作ったテレビCMは効果を数値化しにくいとはいえ、絶大な効果があると断言できる。大きく儲けたいときは、ターゲットを細分化してテレビ以外の媒体で個別にアプローチしていくのは消耗戦になるから、やめた方がいいかも。小さく儲けたいときは別です。
と、かたい話はおいといて・・・この調査でびっくりしたのは接触時間の結果。なにせお財布の奪い合いの時代じゃなくて、可処分時間の奪い合いの時代です。時間が命!で、「ここ1年で接触時間が減った」というものの中で一番高かったのが、ゲームの50%。ひゃー!50%の人が減ったというのはすごいよ。でも、たしかに弥絵も減っているのよ。ゲームに一番時間を使ったのは3年前くらいかなあ。次が読書の時間。38%の人が減ったとのこと。インターネットは接触時間が増えた64%で、結局ここに食われているのね。でもって、ケータイよりもネットの方が伸びているのが、予想外の発見でした。次の時代はケータイがメインってのはなさそうな予感。
この調査報告は驚きですね
凄い被害額ですね
投稿情報: you | 2005-06-02 03:26
いつもご無沙汰しとります。
>大きく儲けたいときは、ターゲットを細分化してテレビ以外の媒体で個別にアプローチしていくのは消耗戦になるから、やめた方がいいかも。小さく儲けたいときは別です。
ヤエさん“らしい”というか“らしくない”というか、複雑な見解ですね。「やみくもに儲けたい」ということなら同感です。…過剰な低価格競争とともに客層を下げる要因となりかねないのでナーバスな部分ですね。
投稿情報: Gen. | 2005-06-14 14:55