大友克洋監督の次なる映画が東京海上の「映画制作費用保険」の第1号適用作品になるそうな。「スチームボーイ」の次の作品を作るのねって方に気がいったけど、それはおいといて、この「映画制作費用保険」ってなんじゃらほい?と、調べてみました。なにぶん、保険や貯金などお金関係には人間としての能力が欠落しているのであいまいなままなんだけど、映画を保険の対象にして、予算オーバーしたときにはお金を上乗せしたり、スケジュールが押したときには納期に間に合うようにお尻を叩いたり・・・なにがなんでも納期どおりに公開させるためにがんばる保険のようです。最悪の場合、スタッフを総入れ替えしてでも公開にこぎつけちゃうんですって。それって映画なのか?とも思うけど、リスク分散と保証があるので、投資家は投資しやすくなるんだろうなあ。映画業界の人には朗報?
保険のはじまりの「香料を買い付けに行く船にお金を出して、戻ってきたときには利益を山分け、沈没したときはお金が返ってこない」という博打の話と同じだなあって思ったのだけど、これ、保険の審査があるんでしょう? 今までは「監督が好きだから」とか「心意気に一票!」みたいな投資の仕方だったのが、「保険がない映画には怖くて手が出せないなあ」とか、「保険がある映画には投資するよん」ってことになるわけで、審査基準を通った映画ばかりになるのは、豪勢だけどつまんなくなりそー。ひとりでマックでしこしこ作った映画が、後で「映画史を変える名作!」って言われる日が来るかも。
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