おめあての玉三郎さまのことを綴るには、今日はちょっと力尽きているので、ささっと演目の前に行われた「口上」についての感想を。
「助六由縁江戸桜」の幕が開くと、海老蔵さんが舞台にひとり出てきました。ま、出てくるだけでも華があって舞台がパーッと明るくなって、華があるってすごいもんだなあと思ったのですが、ともかく、海老蔵さんは「助六」がいかに伝統のある演目で、どこが見どころなのか、江戸文化をいまに伝える点はどこなのか……などなど解説してくれました。ほうほう、これが「口上」というものか。
そして、解説が終わると舞台後方の格子の中にいる、古典浄瑠璃を演奏される女性たちに、「河東節ご連中様、どうぞお始めくださりましょう」とあいさつされ、音楽スタート。海老蔵さんは舞台から去り、三味線の音と歌が舞台に広がり、あっという間に、江戸・𠮷原の雰囲気になりました。
なにかが始まる予感に充ち満ちてる! そんなドキドキした状態で、演目に突入できたのです。
「口上」とは、欧米で言えば、舞台や手品の前に「Ladies & Gentlemen〜〜」と、司会者が語るアレと同じかと思うのですが、これがあるとないとでは、演目の見方や真剣度が、がっと変わリました。「口上」の効果ってすごいし、言葉ってすごいなあと、あらためて感心。
「助六由縁江戸桜」の幕が開くと、海老蔵さんが舞台にひとり出てきました。ま、出てくるだけでも華があって舞台がパーッと明るくなって、華があるってすごいもんだなあと思ったのですが、ともかく、海老蔵さんは「助六」がいかに伝統のある演目で、どこが見どころなのか、江戸文化をいまに伝える点はどこなのか……などなど解説してくれました。ほうほう、これが「口上」というものか。
そして、解説が終わると舞台後方の格子の中にいる、古典浄瑠璃を演奏される女性たちに、「河東節ご連中様、どうぞお始めくださりましょう」とあいさつされ、音楽スタート。海老蔵さんは舞台から去り、三味線の音と歌が舞台に広がり、あっという間に、江戸・𠮷原の雰囲気になりました。
なにかが始まる予感に充ち満ちてる! そんなドキドキした状態で、演目に突入できたのです。
「口上」とは、欧米で言えば、舞台や手品の前に「Ladies & Gentlemen〜〜」と、司会者が語るアレと同じかと思うのですが、これがあるとないとでは、演目の見方や真剣度が、がっと変わリました。「口上」の効果ってすごいし、言葉ってすごいなあと、あらためて感心。
物の真価というものは、体験すればわかるだろう、と思っていましたが、いえいえ、そんなことはありませんでした。どんなにすばらしいものでも、まずは「こう観てよ」「ここがすごいのよ」ということをそれなりに事前解説して、受け手と送り手が目線を合わせないといけないのですね。身をもって勉強しました。
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