正月休み、「この漫画を読め!」などの受賞作品で未読のものを読みまして。これもそのひとつ。3巻で累計50万部突破。へえ。
「娚(おとこ)の一生」は、人づきあいに不器用な35歳キャリアのつぐみと、51歳大学教授(独身)の恋バナ。35歳と51歳の恋。少女マンガにおいて、いっきに主人公の年齢が上がったなあ。よっしゃ、大人の恋愛マンガだー!と思ったら、大人のファンタジーでした。独身で経済的に自立して、一生懸命働いて、プライベートをおいてけぼりにしてきてしまった…そんな女性の、これは、夢だねえ。うん。
なにせ、51歳のセンセがいい。大人で、物事がわかっていて、ややこしいことに対する、じょうずなかわし方もあしらい方も知っていて、ひょうひょうとして、ユニーク。いつも受けとめてくれる余裕に溢れてる。攻めるときは電光石火で、そんなところにやむにやまれぬ本気が見えてドキッとするし、たまに見せる少年っぽい純情なところもグー。想像力に長けていて、人への思いやりがあるんだよなあ。
……いません。いたとしても、こんないい年になるまで、独身で残ってません。20代のうちに策にはめられるか、押し倒されて結婚してます。
主人公のつぐみは、がんばりやさんの優等生。自分のことを、分をわきまえた、善人だと思っているけど、ほんとのところ、相手の状況や心中を察知してない。「しあわせ」を探して、迷子になって、自分から一歩も踏み出さない。ひとりでいれば傷つけられることもない。けど、いつかきっと王子さまが…でも、やっぱり私はずっとひとりなのかしら……って、あー、猪突猛進型の私とは間逆のタイプですわ。
お、いいな、と思ったのは、センセがつぐみを諭すシーンがいくつもありまして。そのたびに、つぐみが、殻をひとつひとつやぶって、世間や他人ではない、自分がこころから思う「しあわせ」とはなにか?を、見つけていくんですね。この諭すところが痛快。
たとえば、事業を興そうとした彼女がセンセに愚痴を言うシーンがありまして。つぐみが「結婚もしてない女ひとりは信用できないって言われた。わかってはいるけど…」と言うと、センセは、「君は傲慢やな、ひとりでは認められへんというのは違うよ。ひとりでなんでもできると思てる、その思い上がりが信用ならんということなんや。」と、スパーンっと返してくれます。世間体やら家族を思いつつ、生き方の方向性に迷い、「しあわせとは」に迷う大人の女性にはよいかも。
ところで、いまどきは年配の彼氏を「枯れ彼」っていうんだって。これからのモテ路線らしいよ。そうだったのか。
弥絵ちゃん。
あけおめ、ことよろ。カード、届いた?!
Blog更新、続いてるじゃんー。苦笑
ちょっとこの話、この漫画、いろいろあって、めっちゃツボです。
まさに「世間体やら家族を思いつつ、生き方の方向性」に迷う、でも自分では何も出来ず、変えようとせず「しあわせとは」に迷う、年齢だけ重ねてる私のような女性にも読んでみたいと思わせる感じだわ。一時帰国したら買おう。
「枯れ彼」いいなあ。英語でどう訳すんだろ!?笑
今はモテ路線なのか、なるほろ。
今夏は帰ります。まじで連絡するじょー。
投稿情報: Aya | 2011-01-18 09:37
あや、あけおめー!
今年もカードを送ってくれたの!
わー、まだ届いてないので、
たのしみにしてますー。
ところで、漫画はまあ、帰国したときに買ってもらうとして、
夏に帰ってくるとな!
会おう、会おう!
心待ちにしてるよ。
日程が決まったら、教えてねー。
投稿情報: やえ | 2011-01-18 21:18