会場が暗かったことと、ビデオアートが多かったことで、
写真がほとんどとれてません。残念でした。
今年のテーマは「死」にまつわるものが多かったみたいで、
(←英語が読めないため、よくわかってない (i-i))
かなり、刺激の強い、グロテスクな作品が多かったです。
現代美術の多くは、社会が持つ不安や
「あれれ?ほんとは違うんじゃないの」ってところを
形にして世に問うメッセージを持つものが多いので、
時代を映す鏡ともいえるのだけど、
そう考えると、あまりハッピーな時代じゃないのねって感じ。
最高だったのは、ビョーク主演・歌のビデオアート。
「2001年宇宙の旅」以来の傑作宇宙モノでしたっ!
顔がビョークで身体がASIMOよりも
華奢で美しいロボットが主人公。
パーツを組み合わせてロボットを作り上げる過程から、
ロボット同士のからみのシーンまで
丹念に細部に凝って撮影されていて、
生物と非生物の狭間のエロチックさ全開です。
ベネチアビエンナーレの入り口です。
ここからスタートして、のんびり回った場合、
約6時間くらいかかります。
なにせ各国のブースが数え切れないほどあり、
さらに、体育館10個分くらいの
個人の展示があるんです。
今年はただっぴろい会場の地面に、
いっぱい黄金の亀の彫刻がいて
(親亀と小亀の集団です)、
最初のうちは、ただの置物か?
と思ってたんだけど、意図的に置かれているから、
「アートだったのか・・・」と気がつきました。
ただのモノとアートの区別はとっても大変です(^-^;)
日本館の作品。「ファースト&スロー」
ってのがコンセプトだったみたい。
4つほど作品があったのだけど、
中でも目立ったのが、
マクドナルドのロゴを巨大化させたモニュメント。
チープさ加減がほどよいです。
日本人の作品を見て、ほっとするのは
「仕上がりの綺麗さ」。
最後の最後まで気を抜かない職人的技術のツメに、拍手♪
「うーむ」と思うのは、日本の内輪だけでしか
通じない「意味」が多用されること。
世界人類共通の感動というより、
「あ、わかるわかる」ってところで終わりやすいかも。
こちらはアメリカ館にあった作品。
コンクリートの上に、トイレの・・・
なんていうのかな?
つまったときに「すっぽん、すっぽん」するやつが
置いてあるのだ。
現代美術の幕開けとされるデュシャンの「泉」
(トイレの便器をさかさまにして展示したもの)を
意識したのかどうかはわかりませんが、
他国が必死に作っている中、飄々としてて、
思わず撮影しちゃいました。
素晴らしい作品、いっぱいあったけど、
暗くて撮影ができなかったのが残念です (i−i)
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