偶然というか、タイミングがいいことってある
んだなーって思った今日でした。
あまりテレビを見ない弥絵が、珍しくテレビをつけたら、
NHKスペシャル「よみがえる源氏物語絵巻」
〜最新科学データが解き明かす平安の美〜
というのをやってました。
「絵巻」ってのは、日本独特の表現様式で、
他の国にはないのだ。
なかでも「源氏物語絵巻」は
12世紀に作られた最古の絵巻のひとつで、
それまでは中国(唐)からの影響をモロに受けていた
日本の文化がオリジナリティを発揮する
きっかけになった記念的作品。
ちなみに同じ時期に作られた絵巻物といえば・・・
「鳥獣人物戯画」
これはだれもが知っているぅ〜♪
かえるやうさぎがすもうしてたりするヤツね。
「信貴山縁起」
説法モノ。
消息をたった弟の坊さんを探しに尼のお姉さんが旅に出るのだ。
で、東大寺の大仏の夢のお告げで、
弟に会えてめでたしって話。
すごいのはズームインとズームアウトが混在する大胆な構図。
おかげで物語の大きな流れと、
当時の人々の暮らしの細部が
同時にわかるのでありました。
「伴大納言絵詞」
今でいうノンフィクションサスペンス。
応天門放火事件の犯人は伴大納言だったのに、
左大臣のせいにして、自分が君臨しようとするわけ。
最後には、悪巧みがばれて流罪になるって話です。
上記3つに「源氏物語絵巻」を入れて、
「四大絵巻」といいます。
「源氏物語絵巻」が一番、金がかかってて、
貴族の雅な生活を伝えていて豪華絢爛。一押しです。
他オススメの絵巻といえば
「地獄草子」「餓鬼草子」。
ボッシェも「羅生門」も真っ青な迫力とリアリティです。
ところで、番組に、突然、
林功おじちゃんが出てきたのだ。
林功さんは、日本画家で、
うちの実家の近所の出身。
功おじちゃんが高校生の頃に、
大学生だった父が家庭教師をしたりして、
家族ぐるみの交流があったのでした。
日本画はもちろんのこと、
大昔の日本画の修復や
障壁画の模写をする人としても
第一人者だったんだけど、
おととし、中国の西安で壁画研究中に、
交通事故にあって、亡くなってしまったのでした。
「わっ!功おじちゃんだっ!」
びっくりして、こりゃ、親に見せねばっ!と思って、
すかさず、ビデオの録画スタート。
たまたま、昨日、カラのテープを
ビデオにセットしていたので、
無事うまくいきました。
源氏物語絵巻の復元に着手していたそうで、
絵を描いたり、話したりしている功おじちゃんの姿を見て、
メッセージをもらったような、ありがたい気持ちになりました。
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