現在、英語の部署にいる弥絵。
英語や英会話関連の本は山ほどあって、
ぱらぱらと読んだりしてるんだけど、
読めば読むほど、日本語の小説なぞが
恋しくなるのでありました。
「英語は絶対、勉強するな」
鄭 讃容・サンマーク出版
ん、もー、これはタイトル勝ち!
「勉強するな」っていうから、
勉強しなくていいかと思ってたら、
「習慣にしろ」ってな話で、
目がくらむほど恐ろしい量の勉強をしないといかんのです。
詐欺だ・・・(^_^;
(めっちゃ、ファンの多い本らしいけど、弥絵にはムリっす)
とはいえ、これはっ!と思う本が1冊ありました。
「英米タブー表現辞典」
J・S・ニーマン、C・G・ニーマン・ 大修館書店
これは、英語のタブー語を集めたもので、
タイトルだけを見たときには、
スラングとか差別用語とかなのかしら?
と想像してたんだけど、
奥深い隠喩集大成辞典だったんです。
はっきり言うとはばかられる恥ずかしいものとか、
はっきり言うととってもまずかったであろう、
キリスト教が入る前の
土着の宗教の神様を岩や雷にたとえたものや、
表立って言うと現社会から排除されるけど、
ないととってもこまってしまう言葉が
いっぱいあったんす。
そのジャンルを眺めてみると、
欧米も日本もそれほど変わらない=
タブーの根源って人間は
そうそう変わるものではないかもしれないなあと感心。
タブーは文化である前に、
人間共通の感覚なのかも。
「その言葉が使えない」
「言うとはばかられる」
っては各地域別の文化差によるにしても、
「これって言いたいなあ」
「これは直接言うのはやばいよなあ」って感覚は
人間に普遍的なんだわー。
差別用語の例で顕著なんだけど、
言葉が抹殺され忘れ去られたときに、
そのもの自体の存在が消滅するわけですが、
別の言葉に置き換えてでも
「存在」を維持し続けたいって願われて
長いこと生き延びてきた言葉の背景には、
欲望や、文化や、歴史などが隠されていて
面白いもんですねえ。
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