久しぶりにでかい本屋に行って、ダバダバ〜♪
「物語の作り方〜
ガルシア・マルケスのシナリオ教室」
ガルシア・マルケス 木村榮一訳 岩波書店
ガルシア・マルケスといえば、「百年の孤独」
「予告された殺人の記録」などの名作を書き、
ラテンアメリカ文学を世界中に大流行させ、
ラテンアメリカ文学を不動のものにした小説家。
弥絵は、「エレンディラ」という作品が好き♪
彼の小説はラテンアメリカの人々の持つ
土地と血と情熱が
めらめらしていて、めっちゃ濃いんです。
そこに伝承・伝説・魔術などなどが
とっても自然な形で入り込んでいて、
見事なまでの嘘・・・なのか
本当なのかわからない話が多く、
でもって、「嘘だか本当だかわかんないけど、
そういうこともあるよね」
という気持ちに素直になることができる、
自分の持っていた価値観が
キレイに崩れていく快感が味わえます。
「ストーリーテラーというものは、努力してなれるものじゃなくて、
生まれつきのものさ。でもそれだけじゃ、十分じゃない。
職業にするためには、教養や、技巧、経験
といったものが求められるからね。
・・・でも、技巧やトリック、
そうしたものなら教えられるよ」
というわけで、ガルシア・マルケスが、
主催するシナリオ教室の人々と絡みつつ、
物語を発生させたり、膨らましたり、
だましたり、本当にしたりと
試みている本のようです。
「物語の作り方」というテーマの本を読んでも、
物語が作れるようになるわけじゃない
ってわかっているし、
よくある「文章講座」みたいなものには、
鼻白むものがあるのだけど、
ガルシア・マルケスの本をより面白く
読めるなにかがあればよいなーと思い、
んでもって、
小説家になることよりも、
極上の読者になることを目指している弥絵としては、
ちょっと、手のうちを明かしてもらうのもよいかも・・・と思った次第であります。
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