テニスの王子さま 許斐剛 集英社
「将来はテニスの選手になって、イギリスに行く!」と
愛くるしい中1の男の子(←超美形!)が
言っていたもんで、
そこまで人をその気にさせる
「テニスの王子さま」ってなんじゃらほい?
と思って、とりあえず3巻まで読んでみました。
ここ数年、ちゃんと「少年ジャンプ」を
読んでなかったもんで、
「テニス? やっぱり『エースをねらえ!』
には負けるよねえ」と思ったくらいで、
爆発ヒット!といわれても、
ピンっときてなかったのであります。
スポーツ系のマンガって、
過去に大ヒット作があると、
なかなか手を出せないようなところもあるみたいで、
たとえば野球なら水島慎二(「ドカベン」「野球狂の詩」など)だし、
テニスなら山本美鈴香(「エースをねらえ!」)
バスケなら井上雄彦(「スラムダンク」)・・・ の独壇場って感じ。
ボクシングはね、「あしたのジョー」
「はじめの一歩」があるし、
サッカーも「キャプテン翼」
「Jドリーム」があるから
一概にはいえないんだろうけど。
・・・と、ここまで書いてみて気がつきました。
サッカーはモテそうだけど、
テニスをやってる男は、サッカーに比べると
モテるような気がしない。
だから、いままで少年マンガに
なりにくかったかも。
そういえば、吹奏楽部や美術部がテーマの
少年マンガもないなあ。
科学・パソコン・文芸・アニメなどの、
文科系の部もがんばってほしいものです。はい。
話はずれてしまったけど、
「テニスの王子さま」って、
天才テニスプレイヤーの父を持ち、
小さい頃からアメリカでテニスの
英才教育を受けた、
天才テニスプレイヤーの中1の男の子が主人公。
超クールで、しら〜っとすごい技を出しまくって、
どんどこ勝っていくストーリー。
努力、葛藤、コンプレックスなどで
悩むシーン、まるでなし。
主人公はスーパーヒーローなわけで、
少年マンガの王道ではある。
80年代に入ってから、
「できないけど努力を重ねて開花して頂点に立つ少年」
ってのが主人公になって、
身近さやリアリティをかもし出していたけど、
「努力していけば頂点に立てる」
ってのが、リアリティなくなった
んだろうなあ。
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