「文章読本さん江」斉藤美奈子
筑摩書房
装丁:祖父江慎
友だちが「これ、すごく痛快だよ!」
と薦めてくれたので、さっそくゲット。
今、第一章を読んでるところ。めちゃんこ面白い!!
この斉藤さんって方、すごい編集力であります。
批評本らしいんだけど、批評のすごさよりも、
数々の「文章読本」を読み、タイプを分類し、
引用文を組み合わせていく、その編集力がすごいと思う。
ところで「文章読本」というのは、
文章の書き方のノウハウを綴った本。
谷崎潤一郎、三島由紀夫、丸山才一など、
いろんな作家やジャーナリストがこの手の本を書いているそうな。
弥絵は残念ながら、文章関連のノウハウ本は
ウンベルト・エーコの「論文作法」
くらいしか読んでません。
(↑「薔薇の名前」「前日島」の作者。
イタリアの作家&ボローニャ大教授)
・・・そんなわけで、
この本を読んで初めて知る事実もいっぱい。
どうやら「文章読本」系の本は、
世の中に4桁くらい存在するらしく、
たくさん出版されているだけじゃなくて、
たくさん売れているみたい。
多くの人が文章の書き方に興味を持ち、
悩み、ノウハウを知りたがっていることに、
びっくりしました!!
文章にうまい・へたってのはあると思うんだけど、
弥絵は自分が文章を書くときに、
「うまい文章を書こう」とか、
「この表現はへただなあ」って考えたことがないんです。
思いつきもしなかった・・・ってのが正直なところ。
うまい・へたを考え出すと、この日記なんて、
ぴたりと書けなくなるに違いない(^_^; こわいこわい。
「ぴたりと書けなくなる」ってので
思い出しました。
新人時代に「きみたちもコピーをちゃんと書けるようになりなさい」
・・・と、会社がお金を出してくれて、
池袋西武のカルチャーセンターにあった、
コピーライター養成講座に通ったのであります。
書いたコピーが、ぜんぜん先生のところを通らなくて、
そのうち、文章が、ぴたりと書けなくなってしまったのであります。
自分の才能にがっくし。
弥絵ちゃんちの日記は、「文」というよりも、
親の制止も気に留めず、
今日の出来事をしゃべり続ける
子どものおしゃべり
みたいなもんなので
(いうなれば、夕飯話)、
だからこそ、書くのが億劫にならず、
悩まずに書けるんでしょうねえ(^o^)
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