マンガ読んで、ゲームやって・・・
を繰り返しているうちに、
24時間が過ぎてしまいました(照れ笑い)。
受験時代に、パソコンやゲームがなくてよかったっすよぉ。
(・・・と書きながら、受験勉強をしてなかった
ことを思い出した)
そういえば、今年に入ってから、
左右とも1.5だった視力が、
1.5と1.2に落ちてます。
裸眼でこれだけの視力があれば、
まあ、よしとするかっ。
ところで、文庫版で出た楳図かずおの初期の作品が最高!
「愛の奇跡」楳図かずお・小学館文庫
短編集なんだけど、この中にある
「洞」ってのが一押し。
愛し合っていた若い夫婦。
妻は一生懸命に夫に尽くしていたが、
次第に夫の心が離れていくような気がしはじめる。
夫は夫で、妻が自分に飽きて浮気しているのでは?
と疑いを持ち、二人の気持ちはすれ違うことに。
ある日、夫は妻の気持ちを試すため、山に誘う。
そこには洞穴があり、この洞穴には不思議な逸話があった。
嘘偽りを思っていない場合は、
洞穴に入って後ろを振り向かず、
まっすぐに進み続けると、
入り口に戻ってこられるというのである。
嘘をついていたり、振り返ると、
永遠に洞穴の中をさまようことになる。
妻は「夫を愛してる。私の気持ちに嘘はない」
と念じつつ、
振り向きたくなる衝動をこらえながら、洞穴を進む。
すると不思議なことに、夫のいる入り口に
出ることができたのだった。
妻が洞穴から出てきたことに驚く夫。
さあ、 次は夫の番・・・というわけで、
山からは妻だけが下りてくるシーンで終わるわけだけど、
夫はなぜ戻って来れなかったのか?
・妻を愛しているとうそをついていたから
・後ろを振り返ったから戻れなくなったから
・実は妻は洞穴の途中で引き返したため、洞穴から出られただけであって、
伝説どおりに進むだけだと戻って来られないから
ストーリーが
夫側の目から見た主観、妻側の目から見た主観の
2つで構成されているから、
どちらが嘘を言っているのか、
本当を言っているのか
わからないところにこの話の醍醐味があって、
ほんとのところ、現実でも、
どっちも嘘で、
どっちもホントってことあるんだろうなあ、
世界はひとりひとり違うよなあ・・・なんて考えてました。
空恐ろしくて痛快なマンガです。
ぜひ一読ください。
「どちらが嘘を言っているのか、本当を言っているのかわからないところにこの話の醍醐味」ってとこや、物語の舞台が芥川龍之介の「藪の中」っぽいのかな?でもアノ楳図かずお さんの画で描くと怖いんだろうなぁ〜。
投稿情報: はっしー | 2004-01-22 22:18