ICOってゲーム、ご存知ですか?
去年、すごく話題になったって話なんだけど、
弥絵は、ぜんぜん知らなくて、
この夏、店頭でパッケージを見て、
即買いしたのでありました。
なぜ、パッケージで即買いしたかってーと、
キリコの絵にそっくり!!って思ったからであります。
こちらが、ICOのパッケージ。
自分が記憶しているキリコの作品がなかったので、
似たのを選んで下の段に置きました。
似てるでしょう?
人気のない都市、異様に長くのびた影、
遠景に光があふれ、手前は暗く、
音と時間を感じさせない雰囲気・・・
孤独や不安をかんじさせるこの描き方は、
キリコの絵の特徴によく似ていて、
こういう絵を使うってのは、
ゲームもそうとう凝っているだろうなー
って思って、買ったのでありました。
そういえば、キリコの名前は、つづるとchirico。ICOはキリコの名前にひっかけてるのかなあ??
ところで、ルパン三世の最初の映画「ルパンVS複製人間」
って中でも、キリコの絵が使われていて、
それも思い出しました。
キリコの絵の中に少女の影がいて、
車輪を棒を使ってカラカラ回しながら走り横切るひとコマが、
今でも忘れられないくらい印象的なの。
キリコはあまりメジャーじゃないかもしれないけど、
アポリネールやブルトンが
「これぞ、シュールリアリスムの絵画!」
と初めて絶賛した画家がキリコ。
幼いころイタリアに住んでいたため、
彼の絵は、イタリアの都市の記憶がよく使われていて、
アーチとかよく使ってます。
人間の心の奥底に潜む孤独や不安を
形而上的に表現した画家として有名っす。
あ!ところで、このゲーム、
霧の城にいけにえとしてささげられた少年が、
ひとりの囚われの少女に出会い
(そういえば、「囚われの女」って映画もあったなー。
これは、キリコとよく一緒に紹介される
マルグリットの絵がモチーフになっていた)
その少女とともに脱出を試みるって話。
すこぶる緻密で美しい建築が見もの。
あと、独自の言語を設定していたのも、面白かった。
とはいえ、それなら、「RIVEN」っていう
アメリカのゲームの方が面白いわーと、
思ったしだいでした。
こんなゲームがあったんですね。
ありがと^^;
投稿情報: yui | 2005-04-23 22:36