ジョージ朝倉というマンガ家にはまりました!
久々の少女マンガの大ヒットぉ〜!
花丸っす!
90年代後半以降にデビューしている
少女マンガ家さんの描くマンガは
80年代の少女マンガの絶頂期からは考えられないほど、
キャラ設定も、構成も、ストーリー性もへなちょこで、
エッチシーンばっかで、レディースコミックの少女版って感じなんだけど、
(これは編集方針とか編集者にも問題があるんだろうなあ。
もちろん、面白いマンガを描く若い作家も多いです。)
ジョージ朝倉はいいっ!
「恋文日和」1.2 講談社
ラブレターをめぐる短編マンガ集。
(WEBで1編だけ読めます
でも、表示されるスピードがたるいので、
マンガで読んだ方がいいっす)
ラブレターといえば片思い中に書くもので、
いうなれば究極のプラトニックラブ。
この短編集も、
自分の気持ちを正面きって
告白できずにいる子の気持ちと、
だれだかわからない人からピピッと来る
ラブレターをもらってどきどきしはじめた子の気持ちが
絶妙に交差して、お見事! 初々しくていいですっ!
夢想の中の恋の
もどかしさとか、あほあほになっちゃうところとか、
ばら色から急激に暗転してしまう心理状態とか、
その辺の描写がいいです。
恋って大バカだけど、そこがいい
のよねーと、しみじみさせてくれます。
オススメは以下3編。
■図書館のラブレター(1巻に収録)
図書委員をやっている女の子。
ある日、図書室に最近自分が読んだばかりの
本が放置されているのを発見。
本の中には手紙が入っていて
「君のマネをして本を読むことにしました。
これからもそうするつもりです。
図書室で本を読む君の姿があんまりきれいで、
だれも寄せつけないほどに見えました。
それでも、君の世界を少しでも暴きたかったんです。
僕だけこっそり。」
それから、自分が読んだ本のの間に、
必ず、本の感想やオススメの本を記したラブレターが入っていて、
ラブレターを書いた、知らない子にどんどん惹かれていく女の子。
ある日、図書室で手紙を本に入れている男の子に遭遇し、
それがいつも無視していたクラスメートだったことを知り・・・。
※自分とまったく同じ本を読む人に興味を惹かれたり、
核心をつく感想がかかれてたりしたら、ホレるよなあ。
■真夜中のFAXレター(2巻に収録)
気にもとめてなかったクラスメートの男の子から、
「FAXを拾ったけど、FAXを持ってるやつがいないから、おまえんちに出していい?」
と言われ、やってきた最初のFAXは「おまえ、俺の事、嫌いっしょ」。
なわけないじゃん、と、たわいもないFAXを、毎日やりとりしているうちに、
<授業中発見したおまえのヘンなくせ。1時間で5回もやってた>とか、
自分のことをいつも見つめてないと書けない内容のFAXが届きはじめる。
急速にクラスメートの男の子を意識し始める女の子。
ある日、何十枚と次々と、自分の顔を描いた素描が届き・・・。
※一歩誤ると、この男の子、ストーカーともいえるんだけど、
恋してるんだもんね。よし。
気になってる子から、何十枚と自分を描いたイラストが届いたら、
やられちゃうよねえ。
・・・とても長くなりそうだから、この辺で(^-^;)
あと好きなのは、目の見えない少女を捨てた恋人の代わりに
毎日ラブレターを書いて運び、読み上げる郵便配達夫の話とか、
WEBでも公開されている、屋上でひろったラブレターに、
匿名で返事を書いて、文通が始まった男の子と女の子の話とかよかったっす。
これは、女性はもちろん、殿方にもぜひ読んでいただきたいマンガでございます。はい。
コメント