生まれて初めて、
生でクラシックバレエを観ました〜!
レニングラード国立バレエ
のトップソリストたちが、
眠れる森の美女、ロミオとジュリエット、
ドン・キホーテ、ジゼルなどなど、
全部で10の物語のオイシイ幕だけ踊ってくれるのであります。
クラシックバレエのこと何も知らない弥絵には、
こりゃぴったり!
どんなジャンルでも
最初に観るものは、最高峰がいいと思うです。
じゃないと、最初に観たものだけで「つまらない」
「自分には合わない」「興味がない」って
判断しちゃう。それはもったいない話。
さて、それでは、クラシックバレエに感動したか?
そこんとこが、いまいち自分で、まだ、わかってません。
感動よりも、疑問と驚きの連続だったって感じ。
絵や音楽の場合、瞬間的に身体の全細胞が泡立つというか、
本当に総毛立って、わけわかんないけどすげー!と思う
そういう感受性を持ち合わせているんだけど、
クラシックバレエに関しては、総毛立ちはしませんでした。
でも、びっくりしたんです。発見いろいろありました。
モダンダンスや、舞踏は観たことあったんだけど、今まで観た舞踊の中で、
クラシックバレエは最も非人間的ですね!
非人間的なものが古典であるってことが、
すごく面白かったっす。
美術では古典の方が人間的で、素直で、自然であることが多く、
「現代」とか「モダン」と冠がつけばつくほど、
コンセプチュアルになって、
日常や物質性を排除した表現していくようになるもの。
ところが、バレエは、クラシックの方が「人」であることから離脱しようとし、
モダンの方が「人」のどろくささや、血や汗や、
欲望や自己を正面から表現してる。
足や手の動きも人間の自然な動きとは
まったく異なる動きをするし、
床に足をついている時間が短い。
ぴょんぴょんとか、タンタン飛んだりしてて、
空中滞留時間の割合がめっちゃ多い舞踊です。
しかも、つま先立ちがずぅーっと続く。
なぜ、つま先立ちを
やり続けないといけないのか?
そりゃ繊細で優美に見えるときも多いけど、
変てこりんと皮一重のようにも思う。
(変てこりんといえば、男の人のタイツ姿にも目が慣れず、気恥ずかしかったっす)。
いったい、だれがつま先立ちで踊るなんて、変なことを考えだしたのか?
物凄く疑問だったんだけど、
こりゃ、人間から離脱して天使や妖精になりたい
舞踊なのね・・・と結論づけました。
ともかく、限界までアンバランスな
動きしながら倒れない、
技術と精神力と身体がすごいです。
最初にびっくりしたのは、シューズが床についたときの音が聞こえることでした。
おおっ!軽やかに見えて、体重があるんだなあと、その重量感にびっくり。
でもって、着地の音がほとんどせず、
重量感を感じさせないダンサーが、
1人か2人いたんです。 これまたびっくり。
テレビで観る映像では気がつかないことでした。
跳躍した後、床に着地するときの重量感や、
奇妙な形をとる身体のラインが、
平面の映像ではわからないんです。
クラシックバレエは、
テレビなどの平面で観てはいけない。
あれは瞬間芸というか、瞬間美が肝心みたい。
というわけで、長くなったので、肝心の各踊りについての感想は、 明日にでも。
最初のうちは、「これは芸術なのか?」とか、
「人間の限界を超えようとする身体の動きの美しさは、
サーカスとどう違うのか?」とか、
疑問を感じながら観ていたんだけど、
幾人かの踊りを観て、たしかにすごいかも
・・・とわかった次第です。
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