ヴィム・ヴェンダースという監督の
テレビ用の作品「ルーム666」ってのを観て、
ぬうーーっ!!(鼻息!)と思ったことありました。
「情熱」。
「ルーム666」ってのは、ヴェンダースが
カンヌ映画祭にやってきた監督たちを、
とあるホテルの部屋にひとりずつ招いて、
カメラに向かわせ、
映画の現在と未来についての質問の回答を迫るもの。
すげー、見た目、地味な作品。
ゴダールから始まり、スピルバーグなど、
世界各国の監督たち十数人が
ひとりあたり2分〜5分、
ひとりごとのように映画について語るのであります。
テレビに駆逐されるor資本主義にやられる
or製作費を持つ人や批評家が悪い
などの意見もあったけど、 何人もの口から、
「映画とは情熱を形にするもの」といった言葉が出て、
なるほどー、メッセージでもコンセプトでもなく、
「情熱」なのかーと、フにおちたような、おちないような
居心地の悪さを感じたのでありました。
自分、何に情熱を持っているんだろう??(^-^;
スピルバーグの話は面白かったです。
映画の未来に対して、とても楽観的な彼の理由は、
映画に関わるスタッフはみんな、
映画を愛していて、ほかには能がない。
映画の終末がきても、
ほかにはなにもできないから、
シェルターさえ作れない。 だから、映画は残るんだ。
ってなワケで、
それしかできないということは、すんばらしいわっ!と、
いたく感心。
なんでも平均的以上、
人並み以上にできようとする人が多いけど、
それしかできなくて、あとはダメってのは、
とてもいいじゃないかっと、心底思うです。
そういうのがOKな社会に早くならないかなー、
ムリかなー。
あと、 マルーン・バグダディ(「無防備都市」の監督)が
「映画に未来がないとか、
最近の映画はつまらないというのは、
映画制作者たちが
自分の人生を生きてないことに問題がある。 」
といっていて、きっついなあと思いました。
自分の人生を生きるとは、なんぞや?!
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