世の中にはこんなにも
美しいものがあるのかっ!
と、久しぶりに感動してしまったのが、
トルコの宗教舞踏。
「愛と哀しみのボレロ」の監督クロード・ルルーシュの
「しあわせ」という映画を見てたら
この舞踏のシーンが出てきたんですが、
撮影が許可されたのはこの映画が
世界初だってことで、弥絵も初めて目撃〜!
ジョルジュ・ドンもすごいけど、
この舞踏もすごすぎるぅ〜!
イスラム神秘主義教団のひとつ、
メヴレヴィー教団の宗教儀式で、
時計と逆回りに静かにひたすら回転する旋舞で、
倒れるまで踊るという話も。
フレアースカートのような服で、
一定速度で回転すると、とまっているように見えるんですね
(コマが回っているシーンみたいなもの)。見ているだけで浮遊感と陶酔感。
時が止まっているかのごとく、壮麗で美しいです。
そういえば、子どもの頃は、
長いことぐるぐる回って、突然止まって、
周囲の風景がぐるぐるしているのが
面白かったなーなんてことも、思い出したりして。
イスラム神秘主義の多くは、
徹底した自己認識を悟りの境地とするそうですが、
こりゃ、ちゃんと調べなくちゃっとワクワクしてきました。
とはいえ手元にある「イスラム教入門」にも、
メヴレヴィー教団の記述は数行しかなく、
神秘主義への道のりは遠いっ(ToT)
ところで、この「しあわせ」という映画には
バレエシーンも多く、
ルルーシュの奥さんで、
バランシンのもとでプリマドンナとして
活躍した経験を持つ
アレッサンドラ・マルティネスと、
パリ・オペラ座の首席ダンサーの
超ハンサムなローラン・イレールの踊りにも嘆息。
モダンバレエ、クラシックバレエ、
そしてこの宗教舞踏が出てきて、
踊りだけ見ていても、ポカーンって口が開いちゃう感じでした。
テーマは「偶然と必然」。懐かしさも感じる哲学的なキーワードです。
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