関西旅行2日目、京都めぐり。
弥絵のお気に入りの仁和寺に行き、
格調高く上品でありながら、くらくらするような甘い香をかもし出す
仁和香という松栄堂さん作のお香を購入し、るんるん♪
その後、隣にある妙心寺へ初めて行ってきました。
妙心寺はたくさんのお寺さんから成る町のような場所で、
質実剛健の禅寺らしく、繊細で優美な仁和寺とは打って変わって男らしい雰囲気。
境内をテコテコ歩いていたら、
後ろから「キャー!」「大丈夫ですかっ?!」という
おばちゃんたちの叫び声。
(よもや!)と、がばっと振り向いたら、
やっぱり、母上が階段でコケて、地面に転がってました。
とほほほほぉぉぉぉぉ!
階段を降りきってから転んだようで(どうやって?)、ケガもなくよかったです。
「ぼーっと風景を見てたら、つまずいたみたいで」といっており、
またまた、とほほほほ〜と思ったんだけど、
ほぼ日を見てたら糸井さんも京都駅で転んだとあり、
鍛えている糸井さんでも転ぶのなら、
まるっこい母上は転んで当然かぁ〜と、ちょっと励まされました(←へん?)
そんなこんなで妙心寺。
お見事でしたっ!狩野探幽が描いた江戸時代の天井画です。バチカンのミケランジェロが描いた天井画のような大きさはないのですが、それでも、大伽藍の天井いっぱいに描かれた巨大な絵に圧倒され、くらくらするくらいでした。
面白いのは、立ち居地によって龍の表情が動きが変化し、怖い顔になったり、ユーモラスな顔になったり・・・と見飽きません。でもって、入り口手前から見ると龍が降りて来ているように見えるのに(この写真)、逆から見ると、空に上っていくように見えるんです。これはすごいわ。図録や写真では、そのすごさがわからない絵です。入場料400円なので、ぜひご覧ください(^-^)
明智風呂。
お寺の中にある日本初ともいえる大衆浴場です。銭湯の大本はお寺さんだったんですねえ。「入浴によって七病を除き、七福を得る」だそうです。このお風呂は明智光秀の供養のために、親戚だった僧が「すべてを洗い流す」という意味で作ったサウナ式の風呂だそうです。
弥絵はこの場所がダメで・・・。うっ、この空気は弥絵にはあわない・・・と早々に退出させていただきました。たまにこういう場所もあります。
妙心寺の中の退蔵院にある国宝の瓢鮎図。室町時代の如拙の作品。
如拙は禅僧で、周文や雪舟のお師匠さんにあたります。
本物は京都国立博物館にあるもんで、寺にあったのはレプリカだったんだけど、あるべき場所で日本画を鑑賞するのはいい雰囲気かも。
これ、タイトルのとおり「ひょうたんでなまずをつる」の絵。「瓢箪で鯰は釣れるもんかね?」という足利幕府4代将軍足利義持の問いに対して描いたもの。こういう問いに対して真剣に(遊んで)何人もの禅僧や画僧がそれぞれに解を出していくって、優雅な時代だったんだなあ。
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