昨日に引き続きまして、購入したアニメDVDの話。
テクノライズ
これまた「ラストエグザイル」と同様、クオリティ最高!
キャラ・メカ・動き・シナリオ・美術・
音楽・声優、すべて合格点!
でも「ラストエグザイル」と対極っ!
これを作った人たち、(ほめ言葉で→)気違いじみてるぅ。
「ラストエグザイル」はしょっぱなから、泣けた(!)んだけど、
これは、暗ーーーい気持ちになっちゃって、
ヘビー過ぎて、観終わった後、気力を使い果たし、放心しました(^-^;
ともかく、テクノライズ、オープニングアニメの
凄まじくカッコいいところにはホレました。
曲はJUNO REACTOR の「Gurdian Angel」(アルバムBEYOND THE INFINITE)。
8年も前の曲だけど今聴いてもかっこいい。
弥絵、動体視力はばっちりよくて、視力も2.0。
動物さながらの、すごい視力だっていうのに、
そのあたくしがシーンを追いかけられないくらい、 コマごとに緻密に編集されている。
サブリミナルやられちゃってるみたい。
アニメーション黎明期の作品で、ヒモや線が、音楽とともに、いろいろな形を作るの知ってます?
雲の形だったのが、するすると鳥の形になり、んでもってするすると木の形になったり・・・と
フォルムと意味をどんどん変えていくやつ。
このオープニングのアニメ、 そんな感じで、ガンガン変化する混沌とした背景をベースに、
キャラや風景など埋め込まれたパーツが、
形の似たものから似たものへ連鎖して、
コマ単位で猛スピードで浮かび上がって
変化するんです。
「多層構造」という言葉で単純に説明できなくて、
10の映像作品を重ねて同時に
同じ幕に映し出してるって感じ。
ひとつのモチーフにスポットライトが当たり、
それをKEYにして
前面に出てくる作品が入れ替わるってとこかな。
この間わずか3秒。
一見地味だけど、すごい実験的なことやってるなーと思ったけど、
でも、本当は、人の思考や意識の動きって、こんな感じなのかもしれない。
この方式、エヴァで文字をタテヨコで流した手法のように
この先、パクられると思います。ってか、他でも見たい♪
実験的といえば、シナリオも実験的で、
第一話の約30分間に、
セリフがほとんどなく、
すべてのセリフの秒数を合計しても30秒ほどじゃないでしょうか・・・(^-^;
そんなアニメありかっ?!と、びっくりするわけですが、
考えてみれば、人間ひとりでいるときは独り言でも言わないかぎり、
声を出すことなんてないわけで、
このアニメ、みんな孤独ってことになってるので(特に最初の接点がない場合は)
セリフないのも当たり前か〜と納得。
そう、物凄く暗いんです(^-^;
孤独と絶望と暴力と死なんす。エンディングを迎えても救われないかも。
好き嫌い、はっきり分かれると思う。
よくこんなアニメ作ったわ〜、よく公共の電波で放送できたなあ・・・と調べてみたら、
弥絵の好きだった「Lain」のスタッフの作品でした。
あれも実験的かつ面白いアニメだったけど、売れなかったし・・・
暗すぎたんだろうなあ(^-^;
ストーリーは、最初、ヤクザアニメかと思ったんですが、 どうも違うみたい(?)。
主人公は、底辺で生きる少年。
相手を再起不能にするまで戦う賭けボクシングで、
闘犬として飼われることで、生きてます。
ところが、ヤクザの情婦にもて遊ばれているときに、情婦を殴ってしまい、
制裁として片手片足を日本刀で切り落とされ、
闘犬としてさえ、生きていくことが難しくなってしまう。
・・・と、そこへ、美人の天才科学者がやってきて、
彼を実験体として「テクノライズ」=超高度な機械の身体を組み込むわけです。
未来がわかる少女との出会いや、世界を混乱させる男との出会い
愚連隊、ヤクザ×2組、もともとの地元勢力
などなど、からまってくるみたいなんだけど、
いやあ、よい子には見せられない(^-^;
初めまして。いま丁度テクノライズのDVDを思い出した様に見ていて、「全何巻だっけ?」と思ってググッたら、こちらのblogにたどり着きました。
あのオープニングにそんな秘密が隠されていたとは、びっくりです。こんどコマ送りで見てみます。
それにしても、何度見ても美しい映像で見入ってしまいます。とは言え、やはりよい子には見せられないアニメですよね…。大人の楽しみって事で。
投稿情報: 01 | 2005-10-10 15:01