YAHOOオークションで1年くらい狙っていた本をようやくゲットしましたー!
弥絵がヤフオクをはじめたきっかけは、この本を探し出すためで、
ちゃんと出会えたから、ホント、うれしいですっ!!
やっててよかった〜ヤフオク〜\(^-^)/
「とき」谷川俊太郎 ぶん/太田大八 え
かがくのとも 福音館書店
子どもの頃、福音館の「かがくのとも」と「こどものとも」は
毎月定期購読してもらってたみたいで、
うちには、たくさん絵本がありました。
大好きなお話がいっぱいあるんですが、
一番、印象に残っていて、好きとか嫌いじゃなくて、
こわくてゾクゾクして、泣きそうだったのがこの本です。
地球が生まれたとき(いつ?)から始まり、
1ページで、時間がぐんと進みます。
恐竜時代(おおむかしの そのまた おおむかし)、
原始時代(おおむかしの もっと むかし)・・・・
平安、江戸、明治、戦中、戦後・・・
自分(わたしが生まれたとき)から、1家族の生活風景が描かれはじめ、
おばあちゃんが死んだとき、
きのう、
きょう、
6時間前、
さっき、
1秒前と続き、
いま のページから先は家族の描写がなくなるんです。
家族がテーブルを囲んで談笑して
夕食食べている「いま」のシーンで打ち止め(^-^;
これが幼心に怖かった。
本をめくっても、1秒後も、明日もなくて、
読んでいる自分の時間は進んでいるのに、
ぴたっと止まってしまった世界があることが、
すんごく怖かったんだと思います。
本当に時間が止まったらどうしよう・・・とか、
世界が止まってしまって、
自分だけが取り残されて傍観してたらこわいなあとか、
お父さんとお母さんがマネキンみたいに
動かなくなっちゃったらこわいなあとか、
そんなことを思ったのかな。
読み返したら、あまり怖くなくなっていて、
うーん、歳とったなあ〜(^-^;と思ったりもし。
時間は進んでいくものだってことが、当たり前になりすぎているんでしょうねえ。
止まることがあるなんて、微塵も思ってないわけで(不可逆だから)、
それなりに、時間をコントロールしてる気分になってるワケです。
今日は何をしようとか、あと15分でこれを終わらせようとか、
9時5分の電車に乗ろうとか・・・ スケジュール管理っていうのかな。
いまでは、時間という存在が、
自分の手からはるか遠い途方もないものだ
って意識が薄れてるみたい。
弥絵が文字が読めるようになったのは、忘れもしない、
父にしかられながら、暗記した小学校1年生の入学直前だから、
その頃、これも読んでいるわけで、
小学校1年生くらいのことは、すっかり忘れてるけど、
たぶん、時間の観念がまだあいまいなんです。
「明日」とか「一週間後」とか、いまいちピンっときてなかったんじゃないかなあ。
そういう、やわらかい頭のときに読んだだから、
この「とき」という時間の本は、
弥絵の生涯に強烈なインパクトを持つ1冊になったんでしょうねえ。
はじめまして。
いきなりコメント失礼します。
私も、たぶん物心ついて最初に近いくらいに読んだのがこの本で、すごく怖い、という気がしたのを覚えています。
とくに、表紙に出てる真っ赤な夕日の絵は、どこかに強烈に焼きついています。
「さっき」の絵とか、妙にピンク色が残ってたりして。
子ども時代に、こういう強い本に出会ってしまえたのって、幸福だといえるのかもしれませんね…。
投稿情報: 坂口香野 | 2009-01-13 22:21
はじめまして。
いきなりコメント失礼します。
私も、たぶん物心ついて最初に近いくらいに読んだのがこの本で、すごく怖い、という気がしたのを覚えています。
とくに、表紙に出てる真っ赤な夕日の絵は、どこかに強烈に焼きついています。
「さっき」の絵とか、妙にピンク色が残ってたりして。
子ども時代に、こういう強い本に出会ってしまえたのって、幸福だといえるのかもしれませんね…。
投稿情報: 坂口香野 | 2009-01-13 22:23