今日は、清里の話っす。
清里といえば、ミルクびんの形をした店とか、うしの形をした店とか、
「なんじゃこりゃ〜、趣味わるぅ〜」っていうイメージがあったんですが、
いやいや、シックなところもありました。
清泉寮
正直、上記ホームページ、ださいです(^-^;。現地はこの100倍いいです。
フツーは写真がよくて行ってみたらショボかったってのが多いんだけど、逆ですね(^-^;
戦前、清里がまだ貧困にあえぐ高冷地農村だった頃、
アメリカ人宣教師ポール・ラッシュさんが農村の自立のために作ったのが清泉寮。
青少年教育に力を入れ、アメフトの普及をした方だそうです。
「最善を尽くせ、しかも一流であれ」
「もしキリストの名のもとに何かしようと思ったら、人々が目標としてまねのできる本物を示せ。
しかもそれは一流のものでなければならない」
という聖路加病院を作ったトイスラー博士の教えを信じ、守り続けたってのがカッコええっ。
畳敷きの教会、おいしいものいっぱいのショップ、乗馬ができる牧場があります。
ここが「おいしい清里のソフトクリーム」の元祖だそうです。観光客いっぱい。ジジババもいっぱいでした。
個人的に非常に気に入ったのは、うさぎ小屋にいたうさぎの「椿総裁」。すげー名前だ。
駅からちょっと離れたところにある「萌木の村」ってところもよかったです。ここで一番よかったのはオルゴール博物館の「ホール・オブ・ホールズ」。凄まじいオルゴールがいっぱいありました。
トラックに積まれた巨大移動オルゴールの演奏をやっていて、人だかりがすごかったー。
「サーカスが来るよ」的な、ワクワク感とちょっとコワイ感じが入り混じってこの手のものは面白いです。アメリカの文学でいえばレイ・ブラッドベリな世界。日本でいえば江戸川乱歩な世界。突然、村にやってくる非日常な空間・・・移動するサーカスや見世物小屋ってのは、ハーメルンの笛吹きにも相通じるアヤシイ感じがあっていいです。
ちなみにこのオルゴール、オーケストラ60人前の巨大な音の音楽でした。
オルゴール館の中にはシックな洋館の中に所狭しと、ヨーロッパとアメリカの古いオルゴールが並んでます。一番すごいと思ったのが、天井に届きそうなところにあった、1900年のパリ万国博のために作られた「リモネール1900」。
19世紀のパリは、アール・ヌーボーの隆盛期で、その時代の豪奢なデザインがすごぉーい。写真ではわからないんですが、両脇にたたずむ少年2人の彫像が、ハンサムで、ハンサムでっ!2人ともタイプが違うんだけど、惚れ惚れ〜。そういえば、窓辺にたたずむ人形を人間だと勘違いして恋する小説があったなあ、あれ、なんだっけ?
演奏中の「リモネール1900」はドド派手だけど、下品にならないのは、さすがフランス。遊園地の電飾に合い通じるものを感じました。メリーゴーランドみたい。
しっかし、弥絵の部屋半分がうまるくらいの巨大なオルゴールから出る音は、本当に、巨大でした。会場にいた小さな女の子が、演奏が始まった瞬間に泣きはじめたくらい、びっくりする音です。
円盤型のオルゴール。音がやわらかくて上品で、オルゴールはこうでなきゃっ!と、店頭で販売されている手ごろなオルゴールを買う気がうせるくらいイイ音でした(店頭では何十万円って価格のオルゴールもありました。でも、手が出ない)。
いろいろな時代の、いろんなデザインの・・・それこそ、音楽に合わせて人形劇を見せてくれるものや、本当に生きている人間みたいな等身大の人形が演奏するものなど、たくさんのオルゴールの音を聞かせてもらって、これは予想外に大ヒット〜!な場所でした。
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