相沢吏江子さんのピアノソロを
浜離宮朝日ホールに聴きに行きました〜。
「Prism ベートーヴェン、ブラームス、シューマンとの邂逅」
弥絵、クラシックは門外漢。
日本人ピアニストのソロを聴くって、たしか、これが初めての経験。
今までにちゃんと聴いたことがあるピアノコンサートは、
ポリーニだけだってんだから、極端っす。
(グレン・グールドの生を、生きているうちに聴きたかった
・・・ってコンサートやってなかったですけど、この方)
「日本人離れしている」というのは、ほめ言葉になるかわからないのですが、
相沢さん、日本人離れしてました。
感性の透明度、そしてそれを
具現化する高度な技術が備わっていて、
なんて、綺麗でメリハリの利いた音を出す人だろうっ!と感嘆。
ベートーヴェンのような極端に高音と低音が混じる音楽の場合、
高音・低音が綺麗に響かないときもあるんだけど、
完全無欠のクリアーさですっ!気持ちいいっ。
硬質の透明度の高い音が
交差し合い、弾け合うところは、
まさにタイトルである「プリズム」そのもの。
かなり力強くて、ある意味女性っぽさを感じさせない
潔さが全体を貫いているんですが、
細部まで丁寧に丁寧に弾きこんでいて、
華やかさとたおやかさも忘れないってことが特徴です。
ところで、4曲演奏したうち、2曲目の
「ベートーベン ピアノソナタ第30番ホ長調 作品109」
ってのは、恥ずかしながら、初めて聴く曲で、すんごく面白かったです。
内省的で神秘的な変奏を繰り返していく曲なんだけど、
曲の中盤で、バックですごい低音がホワンホワンいい続けるんです。
このあたりは、もともとが、ホワンホワンしてる曲なのか、
相沢さんの解釈なのか、他を聴いたことがないから、わかんないけど、
弥絵、この低音ホワンホワンが超★気に入りましたっ!
プールの中から天井を見上げて、水の外にいる人の
歓声に耳を澄ますようなホワンホワンぶりです。
ピアノのクラシックというジャンルで、こんな不思議な効果音があるんだなーと、
びっくりしたんですが、いやあ、いい経験をさせてもらいました。
この相沢さん、まだ30歳くらいのクラシック界でいえば若手で、
日本人でこんなにすごい演奏ができる人がいるって素晴らしいことだなぁ〜
&あと40年くらい楽しめそうだなーって、うれしくなりました。
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