最近、「弥絵ちゃんちは、とてもかたよっている」と、友だち数人から指摘され、
「たははは〜、だって、ゲームとアニメとマンガ読むことばっかりやってるんだもん」というと
「面白さを享受させてほしいなー」と言われるわけです。
というわけで、今日はその話。
なにが面白いって、マーケティングが面白そうなんです。
KEYワードは「メディアミックス」、
「そこそこ」、「フックがいっぱいある」。
おたく〜な商品を、せっせと買っていると、
みんなの話題になり、だれもが持っているような、
何十億円、何百億円を売り上げるメガヒットをねらう時代じゃないんだなあ、
単一商品を何十万人に売ります!なんて言ってる場合じゃないんだなあって
しみじみしてきます(嗚呼、実感)。
高校生と話してても、恋話と時事ネタ、病気ネタは別として、
「共通の話題」ってのがなくなったなあって思うし、
時間とお金の使い方も、みんなバラバラ。
みんなが持ってるものを持ちたがるよーなのは、気持ち悪いといえば気持ち悪いので、
あるべき姿なんだけど、商品を作る側に立てばやっかいな話ですね。
おっと、話がずれた。
おたく〜な商品は、もともと少数をターゲットにしているので、
(1)大量生産ではなく、限定生産が多い。
ターゲットが少ないし、売れるかどーか読めないから、無謀な冒険はしない。
本とかだと、たいてい、初刷りでおしまい。重版しません。
それでマイナスにならない作り方をしてる。
(2)予約販売が多い。
販売数をあらかじめ把握するためかな。
(3)限定特典・予約特典などのおまけがついてる♪
(1)(2)の補強して、完売めざすためでしょう。口コミに乗りやすいし。
広告はひかえめ(ってか、へたくそだと思う)ってのも特徴です。
(4)フックがいっぱいある。
これが一番面白いところ。
「キャラ」「監督」「作家」「世界観」「ゲーム形式」「声優」「音楽」etc
どれかひとつでも自分のひいきにしてるものがあれば、人は買いますから、
たとえば、ゲームファンじゃなくても、好きな声優が出てるとなれば、買っちゃうのが人情。
フックをできるだけたくさんつけて、マーケットを広げるってわけ。
フックの量と質が勝負なわけでした。
(5)あらゆるメディアに展開する。
ゲーム、マンガ雑誌、アニメ番組、グッズ、服、コスプレ用の服、旅行、
イベント、コンサート、インターネットサイト、ラジオ番組、ノベル小説などなど、
多岐に渡る展開をします。
一つ汎用性の効くコンテンツを作っておけば、どんどこ展開できちゃうわけでした。
このあたりが、デジタルな考え方って感じ?
媒体やプラットフォームが主じゃないんです。
(6)そんなに値段が高くない。
で、上記の商品はどれも、そんなに高くない。
昔のおたくは、金持ちじゃなければやってられなかったんですが、
お小遣い程度で買えるものが多いです。
マーケットが小さいから、同じ人に買ってもらうしかないわけで、
一人の財布から複数回買ってもらうことをねらっているかのよう。
なので、合計したら何十万だったってのはありえないわけで、
月1万出してくれればいいなーってくらいなんでしょう。たぶん。
ジャニーズの戦略みたい。
1商品を出して、メガヒットさせる方法でやってきた会社は、
このマーケティング手法はとれません。元が取れないもん。
この方法で日本経済が潤うとは思えないけど、
だれでも(個人規模でも)、売り手になれるってところが興味深いといえば、興味深い。
ところで、話変わるんですが、
弥絵もついていけないおたく〜なカテゴリーってのありまして、
ついていけないんだけど、「そういうもんなんだー」と感心はするので、ご紹介。
アニメ・マンガクリエイターの総合サイト
TINAMIってのがあって、
ここの検索カテゴリーは一味違います。
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