山崎マキコの「・・・ってこんな仕事」
〜さるIT業界の就職読本〜 山崎マキコ/ASCII
月刊アスキーでカリスマ的な人気を誇る連載だそうな。
アキバ系お仕事の人たちに、
ライターの山崎マキコさん&ASCIIの編集者が
ストーカーも真っ青なほどしがみついて、
丸一日の仕事をルポしたもの。
生き馬の目を抜くアキバ系お仕事。
そこで朝から晩までつきっきりで、
昼ごはんも食べる暇なく、
会話、電話対応、店内の混雑具合、お客さんの姿を全記録した、
とにかくパワーで押した一冊です。
取材した先は以下9ヶ所。
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第1話 パーツショップと量販店全レジの記録(USER'S SIDEとツクモ)
第2話 大阪日本橋のパーツショップの会話全記録(DOS/Vパラダイス大阪なんば店)
第3話 パソコン雑誌編集者ってこんな仕事(月刊アスキー)
第4話 同人誌販売店ってこんな仕事 (メッセサンオー)
第5話 オンラインストアってこんな仕事(NTT-X)
第6話 ウルティマオンラインを支えるってこんな仕事(ウルティマオンライン)
第7話 ゲーム&ホビー量販店ってこんな仕事(アソビットシティ)
第8話 成人向けゲームの開発ってこんな仕事(サーカス)
第9話 コンピュータ書籍専門書店で働くってこんな仕事(ラオックスBOOK館)
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弥絵は上記ジャンルに関しては、
ここ2年でめっきり強くなりまして、
出てくる店、出てくるメーカーはすべて知ってる(ってか利用してるとこも多い)、
なもんで、「はあ〜、こんな仕事やってたのかー」
「ちゃんとビジネスしてたんだー」
「げー、体育会系。とても弥絵にはできない」
「大ヒットエロゲーの原画は、専門学校出たての
初々しい女の子が描いてたのか〜」
などなど、裏事情がわかり、感慨深かったっす。
この道に就職されようという方、ご同業の方、
かなり発見がありますので、ぜひ(^-^)
ところで、この本、前書きから衝撃的〜!
担当編集者さんが山崎さんに仕事依頼してるくだりがありまして、
いやあ、「恐れ入った」 でした。
編集者が作家さんやライターさんに
依頼をかける際にどう口説き落とすか
&話を持っていくのか?
ってところに興味津々なんですが、
日ごろ、同席でもしないかぎり目撃することはありません。
それが垣間見れたのは「ほぼ日」の
「担当編集者は知っている。」なんだけど、
あまりにインテリジェンスで
スマートな雰囲気が漂ってて、
わ〜♪きゃ〜♪してる弥絵とはずいぶん違うのぉ〜(;_;)
と思ったりしていたわけです。
でもこの本で語られている依頼トークは、
それとは別の意味ですごいんです。
「とりあえずね、会話を全部記録していけばいいんですよ。
全8ページを文字だけで埋めていく。
そう、読者に対する嫌がらせですね。
もう、読んでいるうちに吐き気を催してくるやつ。
(中略)
この連載の基本コンセプトを一文字で表すなら”怨”ですかね。」
(P3から引用)
そんなコーナー作ろうなんて、
考えついたこともないっ!
弥絵んとこの編集者なら、どんな企画でも、たいていが、
「わくわく感を〜」とか「読んで元気になるような」とか
「世の中っていろいろ面白いなーって
思えるようなのを書いてください」 とか、
そういう依頼してると思うのよね。
<怨念>なんて作れないし、
作ることさえ思いつかない。
懐が広いっていうか、読者層が違うっていうか、
出版社によって本当に違うもんだと、びっくりしたんす。
アスキーに転職していった子がいたけど、なじめたかなあ?
各出版社別★企画依頼トーク
(=くどき落としトーク) をまとめたら、
かなり味の出るものになるのでは?!
気になる!リクルート!週刊実話!
週刊プレイボーイ!学研(「ムー」がいい)!
なんてことを、考えてしまった今日でした(^_^;)
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