「13歳のハローワーク」村上龍 幻冬舎
弥絵の周囲の人が、爆発的に買っている本。
特に子どもさんがいると、子どもに読ませたくなるよーです。
新聞広告を見たときは、「ふーん」と思っただけでしたが、
先輩から、「これ読んだ?」と手渡されたときに、
職業として「傭兵」があったり、
カテゴリーに「戦争が好き」
「ナイフが好き」「武器・兵器が好き」・・・とあったもんで、
なかなかできない編集方針だなーと興味を持ちました。
で、ざっくり拾い読みして、これだけの量の原稿を書くのは、
えらいこっちゃなあと感心。
そして、「たくさんの仕事が世の中にはあるんだ」と、
選択肢がいっぱいあることを知るのは、
可能性が広がっていいなあ〜と、思いました。
が、しかしですねえ〜、
自分のやっている仕事(メインは編集)や、
やってみたいなあと思ってる仕事とか、親の仕事を読むと、
魅力がなくてねえ(^_^;)
仕事をする上で必要な技能や役割については書いてあるけど、
楽しさややりがい、幸福感、情熱、誇り・・・
みたいなところが皆目書いてない(^_^;)。
あたしゃ、こんなにつまらんと
思われている仕事を
やっていることになっているのか?!と、びっくり。
就職前にこの本を読んでいたら、
今の仕事には絶対につかなかっただろうなあ〜(^_^;)
弥絵が13歳〜高校のころはといえば、プロフィールにも書いたんだけど、
「将来は巫女さんか、人類学者か、小説家か、画家になること」
をぼーっと夢想しておりました。
太古の昔や人間の手が届かないような世界への憧れとか、
魂が惹きこまれるような美しいものとか、
そういった忘我の境地になれるよーなのが好きだったんす。
超能力者とか天才とか、 当たる占い師とかもあこがれたなあ〜。
愛読書はオカルティズム系や幻想小説、哲学書だったし、
毎日のテーマソングはロックとパンクだったし、
そんな13歳のころの自分の気持ちで、この本を読むと、
自分のやりたい仕事はこの世にないってことになってしまって、
こりゃあ、せつない。
「好きなこと」を「モノ」や
今ある「職」に変換するのは、
とても難しいことだわ〜。
なんとなく直感なんすけど、
将来は、万人が勤労することが美徳でもって、
朝から晩まで生活費のために自分の技能を引き換えにして働くよーな
世の中じゃないよーな気がするんです。
今ある職種・職群とも違う形になっていくと思うわけで。
20年後は別世界だろうから、 これから就職する人は、
あんまり今の「職業」に固執しないで、
ごはん食べるのも忘れて没頭するよーなことや
自分にとって大事なことは何かってことを
考えてみるとよいのかもなあと思ったりしました。
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