ひゃ〜おそろしいっ!
世間と逆行してるのか、
この結果こそ真実なのかわからないけど、
ハムとかニワトリとか自動車とか、
隠蔽していた不義が露呈して、
大問題になる事件が相次いでるのに、
それを知った上で、なお、良心を曲げてまで、
会社に従うっていうのかしらん?
きっと会社から言われれば、
ウラン溶液をバケツで汲んだりもするんだわ(^_^;)
もしかしたら「良心」って言葉の意味が
わからなかったのかもしれない・・・とも思った。
ってか、「良心」という概念がないのでは?とも思った。
「親切」「優しい」「温かい」「人情」「義理」「責任感」・・・とかあっても、
「良心」が定着してないのかも。
・・・ま、そういう問題じゃないんだけど。
「茶色の朝」フランク・バヴロフ 大月書店
って、去年の暮れに出た本を思い出しました。
あるとき、政府から、茶色いペット以外禁止令が出ました。
理由は、茶色いペットこそ、無秩序に繁殖せず、
食べ物も少なくてすみ、
都会生活に最適だと分析結果が出たからです。
そんなわけで、犯罪者になりたくなかった主人公は、
飼っていたブチ猫をやむにやまれず処分してしまうんです。
哀しかったし、なにか変だと思ったけど、
他の人もみんなペットを殺してて、
哀しいのは自分だけじゃなかったもんで
いろんな気持ちを飲み込んだのでありました。
そうこうしているうちに、
政府のこの政策に意義を唱えていた
新聞や出版物が次々と出版停止&
回収処分となり、
さらに、どんどん茶色以外の存在が禁止されていきます。
やっぱり、おかしいなと思ったけど、
巻き込まれたくなかったし、
「茶色」さえ会話に加えておけば平気だったので、
友との会話では楽しく「茶色」を連発し、
家の内装も茶色にし、
よき市民をまっとうしていたのでした。
ところが!?
・・・ってなお話です。フランスではベストセラーの寓話。
なんでも「茶色」はナチスの制服の色だそうな。
うっすらうっすらと、感覚が麻痺していって、
変な方向に行ってしまう人の気持ちや集団の描写に
ドキッとします。
本屋で見かけたら、ぜひ♪
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