「もはやニッチではない」
オタク市場はデジカメ超える2900億円
そんなことぁ〜3年前からお見通しだいっ!
・・・というのも、3年ほど前から本屋の棚が大きく変わったんです。
三省堂や紀伊国屋などの、それなりの格式ある大手本屋に、
やおい系棚がどどーんと設置され、
その横にはゲーム関連小説の新書や文庫が並び、
なるほど、やおい系とか、うつむき加減に、そそくさと買う本じゃ
なくなったんだなーって発見しました。
「もはや戦後ではない」
(←1956年に経済企画庁が経済白書で発表した言葉。流行語になったそーな)
のノリで仰々しい言い回しで言わなくても(^_^;)
さて、ターゲット分野は4分野(アニメ、アイドル、コミック、ゲーム)。
コミックはマンガのことかと思ったら、同人系だったので、
弥絵が属するのはアニメとゲームってことになります。
●各分野に占める「オタク」の規模 ●
分野 人口 年間消費額 その市場全体に対するシェア
アニメ 20万人 10万円 13%(200億円)
アイドル 80万人 7.5万円 2%(600億円)
コミック 100万人 10万円 16%(1000億円)
ゲーム 80万人 約10万円 約5%(780億円)
(消費額は1人当たり。野村総合研究所推定)
年間消費額・・・勝ったっ!
アニメはDVD・CD、アニメ関連の本を買う、映画を観る程度なので、
年間20万円くらいだと思うのですが(そう考えると少ない)、
ゲームは・・・ゲーム機は発売された全部買うし、
それに合わせてソフトも3〜10本は行き、
さらに、関連商品をほぼすべて買うので・・・30〜50万円くらいかなあ。
・・・オタク分野じゃないんですが、この間、本の請求を見て、驚愕したのです。
先月は給料の半分を
本とマンガに遣ってました。
びっくりしました。やばいっす。4月から残業してないからなあ。
でも、懲りずに今日も、2冊で合計5300円、本を買ってしまいました(;_;)
昔は、みすず書房に気をつけていればよかったんですが、
最近はどこの出版社も1冊あたりの単価が高い〜。
火の車の財布を公開しても、しょーがないんですが、
独身で子どもがいないからできることなんす。
子どもできたら、今、趣味に遣ってるお金の大半は、
子育てに行くんだろうなあ〜。。。
オタク市場が盛り上がるのは、
少子化のおかげ?!かもしれないですね。
ところで、この野村総研の調査の結論。
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マニア消費者層は、購買意欲が高いだけでなく、コミュニティー形成の核、次世代技術の革新の場、新商品の実験対象としての価値も高く、近未来の商材を見極める意味で産業的視点からの期待される役割が大きい母集団であると言えます。NRIでは今後も、車、AV機器、旅行などの分野にも対象を広げたマニア消費者層の行動実態の調査分析を進め、そのビジネス的価値を示唆していきます。
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オエッって感じぃ。 消費者のモデル化って気持ちわりーー。
弥絵の趣味の領域のモノは、
「これはビジネスです」と
公言された瞬間に、興ざめするものなんす。
ビジネスありきで作り出されたビジネスは、たいしたもんじゃないと思う。
ビジネスフレームを買うんじゃないんだもん。
例えば、最近、「アニメに投資」とかいうニュースがバンバン出てるけど、
アニメも知らないよーなオヤジが、
アニメだったらそれっぽければいいだろう、と思って投資するからダメなわけ。
受け手の方が、そんじょそこらのビジネスおじさんよりも
ディープ&細部に渡って、目が肥えてるんだもん。
驚愕するよーな体験をさせてくれる本当のプロの技がなくちゃね〜。
こんばんは。
少し前、夏目房之介さんの講演に行ったんです。
そこで、日本と世界のマンガ・アニメ市場の話もされてました。
マスコミ的にはすごく大きく報道されてるけど、実際の市場はまだまだ小さいらしいです。
特にマンガは、94年をピークに十年続けて下り坂。
ただ、書籍全体も下がってるんで、マンガの利益比率は高まってる、とのこと。
アニメも、ディズニーに比べれば、一桁も二桁も世界市場では弱いらしい。
あくまで、ニッチ(すきま)なんだそうです。
スヌーピー(Peanuts)というひとつのマンガにさえ、商品としての日本マンガはぜんぜん勝てないらしいです(涙
商売、下手…。
でも、たぶん、そのおかげで、非常に短期間に、日本のマンガは成熟したかもしれません。
いまや、表現は、たいへん高度なものになってしまってるかもしれません。
しかし、一方では、あまりに洗練され、あまりにマニアックになりすぎて、世界市場では通用しにくい商品になりつつもあります。
大きなジレンマのさなかにあるのかも。
投稿情報: overQ | 2004-08-28 19:13