久々に京極夏彦の小説を買いました。
京極夏彦の小説では、「嗤う伊右衛門」を除けば、
京極堂が出てくるシリーズが一番面白いと思います。
でもって、今回は、弥絵の最も好きなキャラ★
榎木津礼二郎さまが主人公♪
久々に好物にありつけた期待でもって、舌なめずりしながら読破中。
よもや、京極夏彦の本をこの本から読み始める人はいないと思います。
各キャラクターの人間構成図とキャラ設定を、
本編でしっかり頭に叩き込んでからがよろしいかと。
(弥絵のオススメは「鉄鼠の檻」「絡新婦の理」)。
じゃないと、さっぱりわからないことになってしまう。
そう、これは、榎木津さまファンブックですっ!
榎木津礼二郎というキャラは、探偵さん。
北欧の美青年のような長身・美形・美声でもって、
財閥の御曹司・帝国大学出身、
頭も極めてよく、既存のルールはまったく無視して、
将棋をやっていても、勝手に自分でルールを作って一番になるお人。
性格は破天荒で、すっとんきょ。 愛すべきキャラなのであります♪
他人の記憶を<視る>能力があるため、探偵になったわけですが、
証拠も推理も一切必要なく、犯人が目の前に立っていれば、
犯人が目にしたことを<視る>わけだから、犯人がわかっちゃうんです。
というわけで、本作品で、なるほど。。。と感心すべきことは、
証拠も推理も一切必要なく、目の前に犯人がいれば
犯人がわかる探偵を主人公にしながら
「推理小説」になっているところです。
容疑者を並べて、榎木津さまの前に立たせれば、
事件の始まりから解決まで3ページで終わりそうなもんだけど、
それを1話につき200ページくらいに仕上げてる。すごいっ!
そもそもそういうわけなので、
読者だって、お話の1割を読めば、筋書きは読めてしまうわけです。
筋書きがわかった挙句に、残りの9割を楽しませるエンターテインメント!
やっぱり、ファンブック♪
本編では垣間見られない、京極堂の榎木津評とかに爆笑。
京極堂シリーズ、お好きな方はぜひ♪
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