ケーブルテレビにするぜいっ♪と決意して3日。さっそく今日、業者の人に見積もりに来てもらったら、とても入り組んだところに部屋があるから、相当ムリってことが判明。がっくりだぁ~! NHKBSハイビジョンで放送されるアニメは、DVDで購入することにして、第一巻をさっそく購入。
「SAMURAI 7」
サムライ7・・・そうです。お察しの通り、黒澤明の「七人の侍」です。アニメプロダクションは、日本で5本の指に入るGONZO。混迷し自信を失っている時代だからこそ、今の若い人に向けて、「日本人のルーツ、自分たちの血の中にあるもので何か作りたい」 と考えていたところ、ナイスタイミングで飛び込んできた話が「七人の侍」のアニメ化の話だったそうな。
ストーリー紹介は、黒澤の「七人の侍」なもんで、割愛。観てない方は名作なので、ぜひ、見てくだされ(^-^)
時代設定は未来、でもって、野伏りは巨大メカになってるけど、驚くほど、黒澤映画に忠実。今の時代に農民が虐げられていて、「へへぇ~」と土下座したり、年貢納めたり、お米がいっぱい食べられることが幸せ・・・ってのは共感しにくいのでは?とも思うのだけど、その辺も変更なし。登場人物は、カンベエ、キクチヨ、キュウゾウ、カツシロウ、シチロージ、ゴロベエ、ヘイハチ・・・と、黒澤映画と名前も一緒。ちなみに、黒澤映画の7人は、志村喬(勘兵衛) 、三船敏郎(菊千代) 、宮口精二(久蔵) 、木村功(勝四郎) 、加東大介(七郎次) 、稲葉義男(五郎兵衛) 、千秋実(平八) っす。
たとえば、カンベイは、渋くて超かっこいいおじさんなんです。渋くてかっこいいおじさんが主人公のアニメなんて、いまだかつてなかったかもしれない。
いまだかつてない、もうひとつは、セリフ回し。従来のアニメではありえないほど、台詞が短い。しびれる決め台詞のオンパレードなんす。(黒澤の「7人の侍」がそうなんですけど)。セリフの影響力って、すごく大きなことなんだなあって改めて発見しました。
微妙ぉぉ~って思ったこともあります。どんなにアニメのキャラクターが優れていても、凄すぎる生身の役者にはかなわない。役者が持っている自分の人生経験だとか、演技力とか、カリスマ性とか、そういったものは、なにものにもかえがたいものなのねえ~。まつげの傾き加減や目の動きなど、すんごく細やかな表情まで人間のようには行かないってのが原因かも(=アニメの場合、心情表現は記号化されているので)。
あと、チャンバラの立ち回りは、アニメキャラよりも生身の人がやった方が断然いい。そんじょそこらのテレビの時代劇ならアニメの方がいいけど、世界に誇るアクション映画には負けます(当たり前か・・・)。アニメはそもそも創造の産物で、なんだってできちゃうので、「すっごくかっこいい」ところまではいくけど、びっくりしにくい。「ひょええ!人間にこんな動きされちゃ、たまらないわん(嘆息)」ってところには、いかないもんですね。
黒澤の「七人の侍」は世界中で、今でもぱくられまくっていて、その話も、とても面白いんです。また別の機会にしまーす(^o^)/~~~~~
はじめまして。ケンと申します。
> チャンバラの立ち回りは、アニメキャラよりも生身の人がやった方が断然いい
私もそう思います。私の一番のお気に入りは石井監督の「五条霊戦記」の殺陣シーンです。実はまだ「7人のサムライ」を見たことがないので、今度ビデオでも借りて見ることにします。
貴女のBLOGは毎夜の巡回コースになっています。私の中ではオープン系のオタク・スピリッツを持ったジェネラリストというイメージです(気に障ったのでしたらゴメンナサイ)。
それでは失礼します。
投稿情報: ケン | 2004-10-05 23:15
いつも見てくださって、ありがとうございます(^O^)
「オタク・スピリッツを持ったジェネラリスト」って
かっこいいっ~♪
ところで、ケンさんのサイトもかっこいいですねーー!
弥絵、飛行機には詳しくないんだけど、でも、
あの考え抜かれて、ムダなものがそぎ落とされた形とか
ステキだし、
精密機器(カメラやミニチュア)が好きなもんで、
かなり惹かれます(^O^)
同僚に飛行機好きがいるので、ケンさんのサイト、
紹介しますねー。
投稿情報: 弥絵 | 2004-10-06 01:27