おとといのニュースだけど、中山文部科学相が、「子どもたちがどういう学力水準にあるかを互いに比べながら、もう少し頑張ろうという気持ちになって欲しい」と言ったそうな。見た瞬間「ふざけてるっ!」とプチッ(-_-)。「平等」という名の下に、偏差値をなくしたのは君たちじゃないか。
中学模試で偏差値廃止になったのは10年くらい前。「偏差値競争では本当の学力は育たない。偏差値をなくして全人格教育を~」とか言って、小学校の成績評価も段階評価から、「花丸」「がんばりましょう」に。運動会でさえ「1等賞」「2等賞」・・・がなくなり、順位ってのがすっかり消えてしまった。それから10年たって、「やる気が出ない子が悪い。だから、競争原理を導入すべきだ」みたいな発言が出るのは、あまりに愚鈍。
弥絵はそもそも人と競争することに興味がないし、順位じゃモチベーションが上がらないたちだから、個人的にはどうでもよかったんだけど、フツー、機会均等&結果不平等。結果出した人も出さなかった人も、みんな平等の扱いじゃ、やってもやらなくても同じなのだから、やる気にならないのは当たり前。10年前にわかっていたことでしょう。
あれれれれ?と思うのはもう一つ。「時代遅れ」ってこと(ま、文部科学省は7年遅れてるというから、まさにその通りなんだけど)。いい成績とって、いい大学に行って、いいとこ就職して・・・という成功の定義が崩壊して久しいのに、そこに競争原理を持ってきても意味なしこ。まずは大人が従来になかった成功軸がたくさんある世の中を作らなきゃ、子どもだってやる気も出ない。「登りたい!」とワクワクする素晴らしい山を、いっぱい見せてあげなきゃいかんと思うです。
欧米や中国、韓国の子どもに比べ、日本の子どもは、将来に希望を持ってないというデータが出てるんだけど、子どもに必要なのは、職業訓練でもボランティア訓練でも、通俗的な大人にする進路・キャリア指導でもないのよねー。
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