ついつい、週末、体力と気力の限界までゲームしちゃいましたo(_ _)o
日本土木史総合年表
三浦 基弘・岡本 義喬【編】東京堂出版
たまたまテレビをつけてたら、水害や土砂崩れを防ぐための工夫を特集してて、建築も面白いけど、山や川や海などのデカイものを相手に、道路や橋を作る土木ってのも面白そうだなーと思い、ついつい、ゲットしてしまいました(^_^;) いやあ、高かった。部数が絶対少ないんだと思うけど、1万2000円。bk1とか眺めてると、ついうっかり自分の専門分野以外の専門図書に手を出してしまう。この調子でいくとまずいわっ、破産よっ(^_^;)
さて、この土木史。紀元前1万年からスタートします。最初の建造物は日本!いいのか?ほんとに?と思うけど、とにかく日本が一番。このあたりに誇りと意地を感じて興味深いです。
紀元前1万年は福井県の三方湖畔に縄文草創期~前期の鳥浜貝塚遺跡。
紀元前8000年ごろにようやく外国ネタ。ヨルダンの死海より北西8キロのパレスティナに世界最古と見られる住居集落イェリコを建設。洪水防御堤、塔、環濠で囲まれた4ヘクタールの地域に100人程度が住居したと見られる遺跡丘と日乾煉瓦の住居遺跡。1300年ごろイスラエルにより壊滅。
上記のごとくが、みっしり書かれていて、ストーンサークルやピラミッドなどもしっかりあるところが、歴史好きな弥絵にはたまりません。ローマの道や水道設備などを眺めつつ、記述に「工期○年」とか「人員○人を使い」とあるところに、なるほど、土木の視点だわ、としみじみ。数字に弱い私は、メートルとかトンとか、そういうのにリアリティを感じないもんで80%理解できてないんだけど、素人でも楽しめます。希望としては、これに図が入ってたら、もっとよかった。「○○様式の高さ○メートル、横幅○メートル。建材は○○」じゃ、さっぱりわからん。図が入ってたら、アホほど値段は跳ね上がるだろうけど、もっと一般ウケもするんじゃないかなあ。
海外の年表と日本の年表を比較してるところを読んで、驚くべきことは、古代の日本は世界の先端を行っていたってこと。木造が多かったり、気候の問題で残ってないのが残念ですが、イケてるじゃん♪と再発見でした。古代から土木は、自然の中で生きていく知恵と、宗教の絶大な権力の集大成だったのだってのが、垣間見れる一冊です。
コメント