オスカー・ワイルドの伝記的映画を観まして。ハッ!と気がつきました。「幸福の王子」も「サロメ」も作者の名前はオスカー・ワイルドって名前だとは知ってたんですが、この2つの作品が同じ作者だってイメージが全然ありませんでした。童話と官能小説(←あ、芸術か)・・・。2つとも好きな作品なんだけど、違いすぎるぅー。
かたや恋焦がれる男の気持ちを得られないがゆえに殺し、死んだ男の首を手に入れて口づけするサロメ。かたや貧しい人々のために自分の身を犠牲にして奉仕する王子の銅像と、王子が好きなゆえに巻き込まれて死んでしまうツバメさん(この話を思い出すと涙が出ちゃう(;_;))の源が同じだったとはっ! でもよくよく考えると、<一人の狂気ともいえるわがままに付き合って死んじゃうイイ人>という図式は同じかも。オスカー・ワイルドはツバメさんになりたかったのかな、それとも王子になりたかったのかな。
それはまあ、ともかく、サロメはオスカー・ワイルドの本の挿絵となったビアズリーの絵が有名なんですが、彼のタッチは怖い(^_^;) 弥絵、子どもの頃、倉敷の大原美術館で観たギュスタブ・モローの「サロメ」が大好き♪ 幻想的で詩的でインスピレーションに富んだ雰囲気がよいのです(載せてる絵はモロー美術館のものです。これもよいわ♪)
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