ぼろぼろの雑きんのよーになってる今日の弥絵でございます。なにも考えつかないぞっ!
気を取り直して・・・筑波大学付属駒場中学の国語の問題を見ました。詩が題材になっていて、なにせ詩だから比喩の嵐なんだけど、これ、ほんとに小学生が解けるの?ってびっくり。
まどみちお「ぞうきん」って詩なんだけど、3ブロック目は他のブロックと文のニュアンスが違うけど、それはなぜか?って質問なのね。
====要約=====
最初のブロック:玄関に「ぞうきんでございます」ってしたしげな感じで存在している。
2つめのブロック:それはこの間まで「シャツでございます」って感じでやさしく私を包んでいたのに。
3つめのブロック:もともとはアメリカの綿の花でどこかで風に吹かれて微笑んでいたはずなのに。
4つめのブロック:そのうち灰になって、「灰でございます」ってなもんで、自分でも知らないうちに消えちゃうんだろうなあ。
5つめのブロック:ぞうきんよっ!
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3ブロック目で文のニュアンスが変わる(一番の違いは「ございます」の有無)のは、「他のブロックは自分の身近なことで、3ブロック目は想像だから」ってのが答えらしい。で、最後の「ぞうきんよっ!」1行の真意は「同情。そして、人間社会に組み込まれて適応して生きていくことへの感慨」をあらわすそうな。
ま、テストなんて出題者の趣味と意図。国語は出題者=正解なんで、ムキにならなくてもいいと思うんだけど、これ、恋愛にたとえるとわかりやすいことを発見。
====恋愛バージョン====
前提:つきあっている恋人がいるのに、諸事情あって政略結婚せざるをえなかった男が主人公。彼女は僕と別れもせずに、いまだ付き合ってくれている。
最初のブロック:愛人宅に行くと、彼女はいつも笑顔で僕を迎えてくれる。
2つめのブロック:別の女と政略結婚するまでは恋人として尽くしてくれたのに。
3つめのブロック:僕と出会わなければ、彼女は白いワンピースが似合う清純な女の子として成長し、いまごろやさしいダンナくらいいたかもしれない。
4つめのブロック:そのうち歳をとったとき、彼女は家族に囲まれることもなくひとりで消えちゃうんだろうなあ。
5つめのブロック:(彼女の名前を叫ぶ)
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とすれば、3つめのブロックは「僕(=人間)と出会わなければナチュラルなけがれなきもののまま(=綿の花)であれたのに」となり、結局「しみじみするけど、でも、ま、これも人生か」となるわけだ(たぶん)。わかりやすいっ。
でも、こんな説明、小学生にできないよね(^_^;) いやあ、この問題に答えられる子どもを見たい。
> 僕と出会わなければ、彼女は白いワンピースが似合う清純な女の子
典型的な男のいやらしさがとてもよく表現できていますね。
わかってて演じる男に引っかからないよう注意すれば、十分合格圏内です。
体調を崩さないよう、入試当日までこの調子でがんばろう!
投稿情報: きん a.k.a. デリ ヘル美 | 2004-12-10 02:23
まどみちおの詩で指導案を書け、という課題が出たことがあります。
私は「するめ」にしましたけど。
投稿情報: KAMON | 2004-12-11 09:08