今年はテレビ、ゲーム、マンガなどたくさんの分野で義経モノがざくざく出てくる模様。義経の恋人は美しくたおやかな白拍子の静御前・・・じゃ、戦国の武将並に強かった巴御前はだれの恋人だっけか?・・・むむ?義経が静御前も巴御前もダブルで囲ってたんだっけか? まてよ、木曽義仲?そういえば、木曽義仲と巴御前の息子は頼朝のとこに婿(人質)に行って、殺されたよーな・・・。
で、この木曽義仲、なにをやった人かさっぱり思い出せない(^_^;)。超落胆っ!日本史に出てくる人物の概略くらい頭に入っていると思ったら、すっかり忘れている。このままじゃあいかんっ!と、とりあえず源平合戦時代のことが綴られている平家物語を読むことにしました。
平家物語といえば
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。」
この冒頭の名文くらいだれでも知ってる。弥絵も暗記した。しかーし、ちゃんと全編読んだことがない。いまさら古文で読む気は毛頭ないので、とりあえず、 「双調平家物語」橋本治を購入。
第一巻を読み始めて、びっくり!
「祇園精舎の鐘の声~」の次に続く、
「秦の趙高(ちょうこう)、漢の王莽(おうもう)、梁の周伊(しゅい)、唐の禄山(ろくさん-安禄山)らも旧主先皇の政治に従わず、楽しみをきわめ諫言も聞かず、天下の乱れも知らず、民衆の憂いも顧みないので亡びてしまった。」
このたった1文を1冊の本に膨らませてるぅぅぅぅ。いや、たしかに、趙高や王莽がどんなことやって国が滅びていったかなんて知らないから、すごくいい参考書もかねているんだけど、原文も長い物語なのに、橋本治流にいくと終わるまでに何巻になっているんだろう・・・・ちょっと恐楽しみな本でした。
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