岡田史子さんはずいぶん昔のマンガ家さんです。手塚治さんに絶賛され、萩尾望都さんから「天才」と称された伝説のマンガ家。でも、作品を描いていた月日があまりに短すぎる。もったいない。
18歳でデビュー。ガンガン描いていたのは約5年間だけ。デビュー作は「太陽と骸骨のような少年」という作品で、ボードレールの「悪の華」がモチーフ。「ガラス玉」や「ほんの少しの水」など、ボードレールやランボー、そしてヨーロッパの童話から影響を受け生み出された作品は、繊細で、孤独で、気がふれる寸前のような神秘的な雰囲気が漂う、独特の世界観を作っていました。この手のマンガはもう出てこないんだろうなあと思うと、残念です。
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