モリサワのフォントといえば、本や雑誌など紙媒体のデザインに欠かせない文字のデザインであります。リュウミン、新ゴ、ゴシックMB、教科書体などなど、モリサワのフォントを使わずしてデザインはできない!ってくらい普及してたりします。このフォントが1フォントあたり2万円以上するもんで、デザイナーさんも印刷会社さんも、スタートするなら最初にフォントを買わないといけないのでした。軽く100種類以上あるから全部そろえたら200万円以上もする・・・大変です。ひとり立ちした若いデザイナーさんが「お金がないんですぅー」としくしくしていたのを思い出します。
が、年間5万2500円の使用料を払えば、全部使いたい放題っていうサービスが始まりました。安い! いや、何十年も使うなら買った方が安いんだけど、フォントデザインも時代と共に変わるので、やっぱり使用料を払った方がお得かも。
時代は変わったなーと、しみじみしたんですが、考えてみれば、一度このフォントを使うと、もう離れられないわけです。翌年から使わないなんてことはないので、コピーやぶりされるよりも、毎年ちょっとずつお金をもらう方がマシだと考えたのかもしれない。デジタルで流通するものは、権利の時代なんだなあ。
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