「食育」って聞きなれない言葉を頻繁に目にする今日このごろ。今年の6月に「食育基本法」という法律ができちゃったせいもあるのか、学校でも地域でも気合が入ってます。「食育教育」ってのが柱のひとつに立ちつつある(テストとかできるのかなあ?)。昔でいえば「家庭科」みたいなもんですが、子どもに正しい食生活や食べ物の生産から食卓にのぼるまでの成り立ちなどを伝えて、正しい食生活を!ってな話です。
「二十一世紀における我が国の発展のためには、子どもたちが健全な心と身体を培い、未来や国際社会に向かって羽ばたくことができるようにするとともに、すべての国民が心身の健康を確保し、生涯にわたって生き生きと暮らすことができるようにすることが大切である。 子どもたちが豊かな人間性をはぐくみ、生きる力を身に付けていくためには、何よりも「食」が重要である。今、改めて、食育を、生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと位置付けるとともに、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てる食育を推進することが求められている。」
上記は、気合のすごさがよくわかる法律の前文です。いま、なぜこんなに燃えているのか?と不思議に思いつつ、農林水産省の「わが国の食生活の現状と食育の推進について」(pdf形式)という調査発表をチェック。
察するに、●日本の食生活が20年前に比べて米中心から肉や油が多くなってきていること。●女性の社会進出が増えて家庭料理が崩れてきていること。●独居老人が増えてこれまた家庭料理が崩れていること・・・そんなこんなで、食生活が崩れたり、子どもに食の基礎知識や料理方法が継承されないのはヤバイだろうってことみたい。
うがった見方をすれば、医療費をあまり使わないでね&少子化だから将来のことを考えて子どもは丈夫に育ててね・・・と言っているようにも思えちゃう調査資料だったのだけど、なんにせよ、食べ物は大事です。子どものときこそ大事です。この先、共稼ぎの家はもっと増えていくから、気軽に浸透してほしいもんす。・・・それにしては、「食育」って言葉が超ださーいっ!
楽しいブログですね。これからもちょくちょく遊びに来ますので、
よろしくお願い致します。
投稿情報: ハローワーク | 2005-09-14 09:29
食にしろ、道徳にしろ、子育てにしろ、全部文化なわけですが、社会の根底にある問題はその文化の継承が行われていないということだと思うんです。
共同生活を通して文化は受け継がれるのですが、そういうものは都市部では全部絶たれているわけで、食だけに限らずこれから色々な問題が出てくるだろうなぁと思います。
文化が継承されない現代社会で、教育に頼るのは、唯一の方法かもしれないとも思うのですが、果たして成功するんだろうか?と、首をひねっています。とかく、食文化について法律がどこまで戦えるのか、その成果を見守ろうと思います。
投稿情報: kagege | 2005-09-14 17:04