最近、ぜんぜんアニメのチェックをしてなかったら、アフタヌーンで連載中の「蟲師」(漆原友紀)が明日から放送だなそうな。どんなマンガかってーと・・・
蟲とは、生物の源流体。ヒトは古くから畏れを含み、
何時しか総じて「蟲」と呼んだ。
主人公はそれら、人の力ではない不可思議な現象を起こす
「蟲」を退治する異能の男。
左手で絵や文字を書くと、それに命が宿ってしまう
神の手を持つ少年の話、
人身御供で死んだはずの少女を救った沼の主の話、
虹に取り付かれた男の話
・・・こう書くとインパクトないんだけど、インパクトがないところがいいんです。じじばばから聞かされた、昔の日本の民話や伝奇話のような風情。きっと昔はこういう、なにげない不思議な物語を語る人が村に一人はいたはずなんす。のっぺらぼう、ぬらりひょん、だいだらぼっち、狐の嫁入りなどの妖怪の話とはぜんぜん違うのだけど、そういう懐かしさを感じさせる話が満載。しかも、発想の源がそんじょそこらではお目にかかれないオリジナリティにあふれてて、はあ、よく考えついたなあって感心します。で、このマンガ、いい味わいなんだけどアニメ化するにしては静かな作品(地味)なんです。華がない。キャラもグッズになるようなものじゃない。DVD化して売れるとも思えない。でも、渋くていいマンガなんです。だからこそ、大切にマンガの世界だけにしておいて欲しかったのだけど。
昔はアニメ化されると「ひどいっ!こんなはずじゃないのに!」と怒りたくなるものも多かったっす(「スラムダンク」のテレビアニメなんて今でも許せないっ)。マンガとしての完成度が高ければ高いほど、アニメ化は難しい模様。ところが最近は最初からアニメ化を目指して、キャラ立ちしてる絵+ストーリーの組み立て直し+声優の演技力と人気+ドラマCDやゲームとのメディアミックスなどなど、複数の人やメディアが結集して相乗効果を出すので、原作マンガよりアニメになったときの方が面白いときも多い。さてはて、「蟲師」はどっちに転ぶのかな? スタッフを見ると、弥絵でもぜんぜん知らない人たち。これがデビューといってもいい方々が並んでます。アニメ制作の新世代なのか、どうなのか・・・ちょっと好奇心です。
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