「奇談」・・・阿部寛が主役のホラー映画。これ、原作が諸星大二郎の「生命の木」・・・知らなかった!原作小説・マンガと映画やアニメのタイトルが一緒ってのが通例だったんだけど、モロにユダヤ&キリスト教的なタイトルだからやめたのかな? この話は原作名にあるとおり、キリストの話。キリストが実は処刑されずに日本に流れ着き、東北にいたっていう伝承がベース。弥絵は好きだけど、ま、暗くて不思議な話でして、一般ウケするとは思えない。そんなわけで、超大御所とはいえ、諸星大二郎のマンガが映画化するとはびっくりだ!
ここ1年くらい、ほんと、オタクにとっていい時代なんだか悪い時代なんだかわからないんです。ファンの作家の作品がどんどん復刊、アニメ化、映画化、ゲーム化、フィギュア化・・・などなどされていくのは、再ブームにもなるからいいんだけど、二番煎じや金儲けみえみえでつまんないものも多くなったし、乱発されても価値が下がるだけ。オタク人口が多いとかお金を持ってるとかいっても、オタクがこだわる各ジャンルに区切っていくとめっちゃ狭いんですよ!超少人数!オークションとか見てるとお客がかぶりまくりだもん。その狭い市場目当てにどんどんつまらないものが増えて、つまんないもので満足するお客で裾野が広がって、面白くないんだよなあ~。ディズニーランドを見て、こりゃ儲かるって考えて、サンリオピューロランドばかり100個くらい作っちゃった・・・みたいな感じ。さすがの弥絵も、ちょっとシラケ気味になってます。
ま、それはおいといて、楳図かずおの「神の右手、悪魔の左手」の映画化。こちらは期待大。なにせ、脚本が金子修平監督。新人映画監督の登竜門だった日活でデビュー。テレビ「うる星やつら」の脚本、「ガメラ」3部作の監督などなど、この人の作品はちょっとセンチメンタルで、心揺さぶられるんだよなあ。結局は「作る人」ってことなんでしょうか。ちなみに、金子修介監督の小学校時代の同級生は野田秀樹。大学の先輩は押井守。強烈。
どうも。いきなりですが、神の右手、悪魔の右手ってちょっと語呂が悪い感じだよね。
あと、監督の同級生の話なら、今やってるNANAの監督の話はいかがでしょう。少女マンガが原作ということでオヤジにはイマイチ食指が動かないもので・・・。
投稿情報: カサハラ | 2005-11-12 20:35