松本大洋さんの新連載が「月刊IKKI」で5年ぶりにはじまるというので、久しぶりに雑誌を買いました。で、最初から話はずれますけどね、広告の少なさにびっくりして、肝が冷えました。だいじょうぶ?マンガ業界?! 雑誌を買わなくなって数年、気がつけば広告がなくなっていたとは。もしかすると選りすぐりの広告しか載せないというポリシーで、結果として広告が数えるほどしかないってことなのかもしれませんが、ああ、末永くマンガの勢いがある世が続きますように☆
話をもとに戻しまして、松本大洋さんの新連載『Sunny』。うおおおっ、いいわ〜。この絵!興奮。まってました!ページから紙のにおいがするような気分になる。そのくらい「漫画」。雑誌のザラ紙がタッチにすっごく似合う。この手に触れる「物」な感じは、電子本ではないなあ。アニメでもムリだなあ。漫画でなくちゃ。100%コピーできるデジタルと、紙にインクをのせて、なにかがのったり欠落している印刷媒体の違いをしみじみ感じました。
さて、『Sunny』は親といっしょに暮らせなくなった子どもたちが暮らす、「星の子学園」という施設が舞台。松本大洋さんも子どもの頃に、そういうところで過ごしたことがあるそうで、その記憶が「懐かしさ」になる前に、いまこの歳で描きたかったとか。子どもたちのまなざしが、ほっぺが、ああ、ほんとうに子どもらしい。なんと、いとおしいことか。子どもたちが廃車のSunnyに乗り込んで走る、空想のドライブがいい。必見。続きもたのしみ。
あわせて「月刊IKKI」連載中のいがらしみきおさんの「I(アイ)」も、続きがそうとう気になります。早く単行本が出ないかなー。いっぱい読みたい。
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