理想の臨終については、
「畳の上で死にたい」とか、
「愛する人に手を握られながら眠りたい」とか、
「残された人が哀しまないように、
好きな人よりも後で死ぬ」とか、
小説や映画でも出てくるから、
なんとなーくイメージできるんだけど、
ホームページの終わり方(特に個人のサイト)については、
どういうのが、キレイな終わり方なのかしら?と、たま〜に想像したりして。
自然消滅が多いから、「終わりました」って
フィナーレを見ることが
期間限定でもないかぎり皆無なんですよね。
「弥絵ちゃんち」を閉めようなんて、
考えたことは一度もないんだけど、
強いていえば、だらだらと5年くらい続いているもんで、
いつまでやり続けるのかしら?と、
空恐ろしくなることは、たまにあります。
ババアになっても、
ホームページ更新してたら、
そら、すごいパワフルババアだよなあ(^-^;
・・・などと、ぼや〜ん、ぼよ〜んと、
考えたのは、
ここ1ヶ月くらいチェックしていた小説家さんのサイト
乙一 の「日記」が、
突然、終了したから。
いつか、ここで紹介しよーと思いつつ、
しないうちに終わっちゃって
「あ!ネタに逃げられた!」と、ちょっとがっかり。
ネタを忘れることは、毎日のようにあっても、
いつか書こうと思っていたネタに逃げられるなんて、
弥絵、初めての体験ですぅー。
この乙一さんって人に気がついたのは、
本屋じゃなくて、サイトから。
ある日、「本好きの人への100の質問」
ってものの回答を何十人か分、
ざざざ〜と眺めていたら、
10代後半〜20代前半くらいの女の子たちが、
村上春樹と乙一を同時に書いているケースが目立ったんす。
村上春樹と並び称される作家って???
そういえば、最近、新人作家をチェックしてなかったわっ
・・・と、イッキ読み。
下記、イッキ読みした本。
「きみにしか聞こえない」角川スニーカー文庫
「GOTH リストカット事件」角川書店
「死にぞこないの青」幻冬舎文庫
「暗いところで待ち合わせ」幻冬舎文庫
「さみしさの周波数」角川スニーカー文庫
「夏と花火と私の死体」集英社文庫
「失踪HOLIDAY 」角川スニーカー文庫
村上春樹との共通点は、見いだせなくて、
それよりも、
江戸川乱歩を超軽くして
+SFテレビ番組(「宇宙大作戦」とか、その手のもの)
+少女マンガ(微妙に同人系)
という方が、あっているよーな気がしました。
ピュアゆえに、自分が身を置くコミュニティから断絶して、
静かに生きる登場人物たちの雰囲気は心地よさを
感じるものがあったし、
アイテムやアイディアは、どこかで見知ったようなものだけど、
(SF系小説はいまどきはそうならざるを得ないものだわ)
アイテムやアイディアが、ものすごい跳躍で合体するもんで、
この跳躍のしかたは、才能だなーと思って読みました。
で、個人サイトを見つけて、日記をぼちぼち読み、
うーん、日記は本人も言っているように、
読者を考えたエンターテインメント性は皆無ね・・・
と、紹介しようか、しまいか、迷っているうちに、ホームページ終了。
なんとなく、マラソン選手円谷幸吉さんの遺書を彷彿させるような、
おわび一色で締めくくられていたので(※円谷さんの遺書は涙なくしては読めません)
うーん、うーん、こういう終わり方もあるのかーと、 微妙。
まだ、学生さんだというし、小説、がんばってほしいもんす。