取扱説明書とか、マニュアルなんて、
読んだためしがないため、
製作中のオリジナルマウスの
取り扱い説明書を作ることになり、
悲鳴をあげたくなっているここ数日。
マニュアルによくある
<危険>が、死亡する可能性のあること
<注意>が、重症になる可能性のあること
を意味するってのも、初めて知ったわー。
安全基準コンサルティングのセンセに
チェックしてもらったり、
社内のルール集や、PL法の資料なんぞ
読んでるんだけど、 その分厚さにうんざり。
取扱説明書というものは、
「人が誤って使って危険が
発生する可能性のあることを
全部想定して列挙せよ」ってことなので、
書くことがいっぱいありすぎて、ぜいぜい息切れ。
「人が誤って使う可能性」って
めちゃんこいっぱいあるんです。
【参考:以下はマウスの取説に必須事項のほんの一部】
●マウスのコードを、指に巻きつけるとうっ血したり、
首に巻きつけると窒息の原因となりますから
絶対に行わないでください。
●マウスは長時間使用しないでください。
使用中に、頭痛、めまい、吐き気がした場合は、
使用を中止してください。
症状が続く場合は、医師の診察を受けることを
お勧めします。
・・・ここまで書く必要があるのなら、
今回はかわいい犬の形をしたマウスを作っているんだから、
「アクセサリーとしてかばんなどに
コードを巻きつけ出歩かないでください。
コードがカバンの外に出て、
車や自転車の車輪に巻き込まれ、
大怪我をする恐れがあります」
「マウスのコードを持ち、
ぐるぐると振り回さないでください。
人にぶつけると怪我をする恐れがあります」
「マウスがかわいいからといって、
枕元に置かないでください。
寝ている間にコードが巻きつき、
窒息する危険があります。」
「マウスと一緒にお風呂に入らないでください。
故障の原因になります。」
そういう注意だって必要な気になってくる。
このルールにのっとれば、例えば、やかんだったら、
●火にかけている間は、絶対にやかんに触れないでください。
やけどの原因になります。
自転車だったら、
●自転車に乗る前に必ず練習をしてください。
ふらついた運転をすると、事故の原因となります。
くらい書かないと、いけないってことになる。 むぅ。
取扱説明書って、消費者保護のためにあるんだけど、
なにか事故が起きたときに、
「ほら、ちゃんとそういうことしちゃいけない
って書いてあるでしょ?」と
製造側が主張するためにもあるわけで。
だから、冷静に見ると、過保護なくらいの注意書きが多くて、
すべての製品が、凶器になる可能性を過剰にうたっている。
「どんな小さな危ないことも、
すべてしちゃいけません」ということを
過剰に言われすぎると、
本当に危険なことを判断する力が落ちたり、
とりあえず、なんでもトライしてやろう!
って気持ちに
なりにくくなるような気がするんだけど、
どうなのかなあ?
「安全」って定義は、とっても難しいもんだわー。
ま、ともかく、世の中には妙な取扱説明書が
たくさんありそうなので、
それを集めてみると、面白いかもぉーと、
思ったりもしました。
(でも、取扱説明書コレクターとかいないよなあ・・・たぶん)
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