全国方言WEBほべりぐ
という、方言自慢を掲示板にカキカキしよう
ってサイトがあります。
掲示板を見ると、いろんな方言がカキコされてて、
インターネット上で方言って、ほとんど見ないから、
字面を目で追っていると、妙に新鮮。
たぶん、方言ってのは「話し言葉」なんだろうなあ。
どんどん発音しやすいように、省略されたりするし、
なにより、イントネーションで意味が変わることが多いので、
「書き言葉」にしにくいんだと思います。
たとえば「ちゃぁ〜けな」 (岡山弁)
を文字にする習慣は地元でも、あんまりなくて(たぶん)、
「戯けるな(ちばけるな)」と正しく書く習慣もなく、
文字にするときは「ふざけんな」という
共通語を使うような気がする。
「コップの水がみててる」というのも方言だけど、
これ、コップの水がないって意味で、
きっと岡山以外の人が聞いたら、
「みてる」を「満てる」に誤解して、
逆の意味になると思うの。
東京弁とよく言われる
「だからさー、●●でさー」ってのも見かけないし、
「っていってんじゃん。だって●●じゃぁーん」も
他の方言同様、 インターネットでは見かけない。
(ちなみに「じゃん」は横浜の浜っ子弁)
ところで、中国って書き言葉と話し言葉が
きっぱりわかれていて、
書き言葉は全国共通で、
話し言葉は各地でぜんぜん違っているそうな。
だから、北京の人が上海に行って、上海語を聞くと、
外国語同然で、よくわかんないんだって。
中国って小さな国が集まった、でかい国みたいなもんで、
始皇帝が全国統一をしたときには、
言葉が通じ合わなくて、政令を伝えるのも難しかったんだって。
だから、 政治で使う公的文書を
書く言葉に漢語(共通語)を採用し、
政治家なら漢語が読み書きできないとだめ
ってことになったそうな。
「焚書坑儒」も、書き言葉の言語統一のために、
他言語の本を燃やして根絶やしにするのが
目的だったって説もあるくらい。
ちょこっと話はずれたけど、
読み書きの言葉と
話言葉が違うってのは、
日本の方言に似ているよーな気がする。
バベルの塔は1集団が多言語になったから滅びたし、
中国は書き言葉とはいえ、言葉が1つになったから統一されたし、
言葉ってそうとう力があるのね。
インターネットで多言語が当たり前になったら、
どういうことになるんだろう('_'?)
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